男性のSTD(性感染症)は女性よりは強く症状がでます。膿や分泌物、排尿時の痛みなどわかりやすいものから、しこりなどその症状は様々です。
心配な症状があったら、まずどんな可能性があるのか、どんな検査が必要なのかなどを知って、安心への一歩を踏み出しましょう。
ペニスやその周辺が痒い
かゆみの原因は、トリコモナス原虫の動きだったり、カンジダのカビ菌によるものだったり、尿道炎の炎症のよるものだったりします。
また、女性の子宮頸がんの主因となるハイリスク型のHPV感染の初期段階で、亀頭や陰茎などの性器の皮膚がかゆいこともあります。男性にはがんを起こす事は稀ですが、移してしまって相手の女性をがんにしてしまう可能性もあります。亀頭や陰茎などの性器の皮膚がかゆい場合は、STD(性感染症)の検査だけだはなく、ハイリスク型のHPV検査をして大切な女性をがんから守りましょう。
考えられる感染症
尿道に不快感(違和感)、痛み
尿道に違和感があったり、排尿時に痛みがある場合は淋病やクラミジアなどの感染が疑われます。検査をして正しい治療をしましょう。症状が強い場合はすぐに受診しましょう。
考えられる感染症
イボがある
性器周辺のイボは低リスク型のHPVによるものです。これを尖圭コンジローマと言います。HPVは多重感染(2種類以上に感染すること)しやすいウイルスです。コンジローマをおこすHPVに感染しているということは、女性の子宮頸がんの主因となるハイリスク型のHPVにも感染している可能性も十分にあります。
大切な女性を子宮頸がんにさせないためにも、イボがあるならハイリスク型のHPV検査も一緒にしておくことをお勧めします。
考えられる感染症
オススメの検査
分泌物が出る
性器周辺のしこり
しこりはただリンパ節が炎症により腫れている場合がほとんどですが、梅毒の初期硬結や硬性下疳(こうせいげかん)かもしれません。不安な行為があったのなら、一度梅毒の検査をしておくといいでしょう。
考えられる感染症
性器周辺の水疱や潰瘍
水疱や潰瘍がある場合はヘルペスの可能性があります。
ヘルペスの検査は痛みが強く、自分でするには難しい検査です。病院で検査を受けることをお勧めします。ヘルペスの症状がある場合はすぐに病院を受診しましょう。