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赤ちゃんの梅毒感染(先天梅毒)がアメリカで急増しています。

先日、アメリカのラジオ、NPRにて先天梅毒がアメリカで急増しているというニュースを耳にしたので少し調べてみたところ、、、

検査士ダイアリー 梅毒の記事リスト 検査士ダイアリー 梅毒の記事リスト

アメリカ各地で梅毒が急増しているというニュースがここ数日で思っていた以上に多く発表されていました。場所によっては新記録や過去25年で最高という州もあるようです。ProPublicaによると5年前と比べると梅毒感染は2倍、先天梅毒の感染はなんと4倍にもなっているそうです。

アメリカでは10年ほど前にはほぼ絶滅を期待していた梅毒、なぜこんなに急増してしまっているのでしょうか?そして、先天梅毒が特に増えているのは何故なのでしょうか?

 

赤ちゃんの梅毒感染(先天梅毒)とは?

赤ちゃんの梅毒感染はお母さんのお腹にいる時に胎盤を通過した梅毒によって感染してしまいます。

梅毒の写真
写真引用元:https://www.propublica.org/article/babies-are-dying-of-syphilis-its-100-preventable

梅毒に感染した赤ちゃんは、早産や死産の可能性が増えてしまうだけでなく、産まれた後も体に残る斑点や奇形、目や耳の不自由や髄膜腫などを起こし、残念ながら亡くなってしまう赤ちゃんもいます。

ProPublicaによると2019年に先天梅毒と診断された1,870人の赤ちゃんのうち128人の赤ちゃんが亡くなったそうです。2020年はまだ集計中とはいえ、すでにこの数字を超えているそうです。

赤ちゃんの梅毒は予防することができます。お母さんに梅毒感染が見つかった場合、すぐにペニシリンやその他の抗生剤投与でほぼ完治ができます。

妊娠中にしっかりと検診を受け、必要な検査を受けることが大切ですね。日本では一般的に妊娠初期(4〜12週)の妊婦検診で検査されることが一般的ですが、後期にもう一度検査することもあります。私は2回検査がありました。妊娠中はちゃんと梅毒の検査をしてくれているのか、と担当医に確認しましょうね。

メリーランド州バルチモアのマーシーメモリアル病院のDr.マーフィーによると、先天性梅毒は100%予防が可能で、先天性梅毒で赤ちゃんが亡くなるのはヘルスシステムのケアが至らなかったためだといっている程、見つけられれば治療できる病気です。

 

梅毒は治るの?

梅毒は治療できます。しっかりとペニシリンなどの抗生剤で治療をすれば治せる病気です。

妊娠中でも、出産の30日以上前に治療が終えられれば赤ちゃんへの症状や影響はほとんど残らないそうです。でも、早産や流産、死産の可能性を考えるとやはりなるべく早い初期の状態で発見、治療できるのがいいですね。

 

なぜ赤ちゃんの梅毒が増えているのか?

アメリカではここ数年、梅毒だけではなくクラミジア淋病といった性感染症が急増しています。

先ほどのDr.マーフィーのコメントにもあったように、赤ちゃんの梅毒感染は治療が可能で、病院でしっかりと妊婦検診を受けている限り避けられることです。何故近年、急激に梅毒が復活してしまったかというと、病院でしっかりと妊婦検診を受けない、もしくは受けられない環境で生まれてくる赤ちゃんへのサポートが行き届いていないためとNPRは説明しています。

ホームレスや貧困のため検診を受けられないために梅毒の感染を見つけることができずに出産を迎えてしまっている赤ちゃんの割合がとても高いそう。そして、その理由は、そのような人たちを助ける国の予算が大幅にカットされてしまったためだとか。

そしてもう一つの理由が、その予算カットにより性教育や検査を安心して受けられる場所づくりのための資金がなくなってしまったこと。そのような理由で赤ちゃんの梅毒が急増してしまったようです。

今年の5月にバイデン大統領がこのような予算を再度許可しました。これからの5年間の予算は保証されているようですが、5年間はあっという間。なるべく多くの人たちに手を伸ばし、手を伸ばさなくても救えるような予防対策や性教育ができるようになってくれるといいですね。

 

赤ちゃんの梅毒、日本は大丈夫?

実は日本でも2014年あたりから梅毒感染、先天梅毒ともに増加しています。(国立感染症研究所の報告参照

日本でも貧富の差は大きくなってきているのが現状ですね。アメリカや他の国ほどではないし、なんといっても日本には国民健康保険という素晴らしいシステムがある。いろいろと足りないところもあるかもしれないけど、それでも他の国に住んでみると国民保険のありがたさを実感します。

それでも、自分の置かれた環境が厳しくて妊婦検診に行く余裕がないお母さんたちもたくさんいることでしょう。パンデミック中はノマド風俗なども流行って、一定の場所に住み着かずに移動しながら生活していく女性もいると。彼女たちがもし妊娠した時には、ちゃんと妊婦検診を受けられるのかな、とふと心配になってしまうこともあります。

そして何よりも日本が遅れているのが性教育。性教育の遅れが正しい知識を子供達に与えられていない環境を作っています

日本の学校での性教育で、『梅毒は性病』と習っても、梅毒は治る、赤ちゃんにも感染するけど妊娠中でも治せる、そういうメッセージはしっかりと伝えられているのでしょうか?私は日本の性教育制度がことごと特批判される中、それではこのようなことを知っている子供と全く知らない子供の行動にどう違いが出るのか、しっかりと判断して性教育のあり方を見直していただきたいなぁと強く思いました。

もし自分が高校生や大学生の間に梅毒にかかってしまった、しかも妊娠もしてしまった。
『妊娠した、やばい。でも梅毒は治せる。お腹の赤ちゃんの子も治療さえすれば治る。』
そう知っている自分と
『妊娠した、やばい。しかも梅毒?死ぬの?』
そう思ってしまう自分。どちらがいいですか?

私だったら知っていた方が少しでも落ち着いて判断ができるのではないかと思います。

それなので、子供たちだけでなく、性教育を受けてこなかった親世代にも再度性教育をするチャンスがあったら素敵だなと思います。

子供と日常の会話に性教育を取り組んでいく参考に、よかったらこちらの記事『子供の性教育HELP!!小6女子の疑問に寄り添う』も読んでみてくださいね。

今回のコロナパンデミックで私たちは学びました。他の国で起きる感染症は明日は我が身。アメリカで急増している梅毒(実際は梅毒だけでなくクラミジアや淋病などの性病も急増しています)が日本で急増する未来はすぐそこまできているかもしれません。

これから親になるお母さんだけでなくお父さんも、しっかりと梅毒に関しての知識を身につけて、早めの検査、早めの治療を心がけましょう。そして、最愛の我が子が年頃になったら自信を持って伝えてあげられたらまた一つ、守ってあげることができますね。

合わせて読みたい記事:『子供の性教育、いつ始める?

 

梅毒の症状と検査

第1期梅毒:感染後約3〜6週間

感染した部分のしこり
硬性下疳(こうせいげかん)
足の付け根の鼠径(そけい)リンパ節が腫れる
無症状

第1期梅毒の症状 硬性下疳 鼠径リンパ節の腫れ 無症状

感染した部位にあずき位の大きさで痛みのない“硬いしこり”(初期硬結)ができます。やがて中心部分に潰瘍ができ、これを硬性下疳(こうせいげかん)といいます。

多くは単独で出現しますが、たくさんできる事もあります。その後、足の付け根のリンパ節(鼠径リンパ)が腫れてきますが、痛みは伴わないのが特徴です。このような症状は数週間でなくなります。

症状がなくなっても、体内から病原体がいなくなったわけではなく、他の人にうつしてしまう可能性もあります。感染した可能性がある場合には、この時期に梅毒の検査が勧められます。

 

第2期梅毒:感染後3ヶ月〜3年

皮膚や粘膜の発疹

    • 丘疹性(きゅうしんせい)梅毒疹:感染した後12週間くらいで見られる、あずき大で赤褐色の盛り上がった皮疹(丘疹)。この丘疹がヤマモモ(楊梅)の実に似ていたことから梅毒と名付けられたそうです。
    • 梅毒性乾癬(かんせん):てのひらや足の裏にできる皮膚が厚くなりうろこ状になった角質が剥がれ落ちる(鱗屑:りんせつ)
    • 梅毒性バラ疹:顔面や四肢などにみられる目立たない淡紅色の斑点
    • 扁平コンジローマ:肛門の周りや外陰部などにみられる平べったい丘疹
    • 梅毒性脱毛:爪くらいの大きさからコインサイズの円形、類円形の不完全な脱毛で、虫喰い状の脱毛とも言われるように、頭髪がまばらな印象を受ける状態になる
    • 膿疱性(のうほうせい)梅毒疹:多発した膿疱がみられる場合 で、丘疹性梅毒疹から膿疱性梅毒疹に変わっていくこともある。免疫力が低下していることが多い。第二期梅毒 梅毒性バラ疹

臓器梅毒

 

 

第3期梅毒:感染後3年以降

結節性梅毒疹
皮下組織のゴム腫

第3期梅毒は現代ではもうほとんど見られなくなってきています。

 

第4期梅毒:感染後10年以降

大動脈炎
大動脈瘤
脊髄癆
進行麻痺など

第4期梅毒も現代ではもうほとんど見られなくなってきています。

 

(参照:日本性感染症学会 性感染症診断・治療ガイドライン2016)

 

梅毒の検査

アイラボの自己採取検査での梅毒の検査はありません。

梅毒は保健所で無料で検査することができます。HIV検査相談マップ(https://www.hivkensa.com/)は厚生労働省のHIV検査の情報サイトですが、ほとんどの場合HIVと梅毒の検査がセットでできます。

また、症状があったり心配な行為があった場合は産婦人科や泌尿器科に受診して病院で検査をすることをお勧めします。