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9価HPVワクチンが定期接種に

9価HPVワクチンが定期接種になる日がいよいよ近づいているようですね。

先日のYAHOO! ニュースHNKでも取り上げられましたが、来年度、2023年4月以降という早い段階で定期接種として取り入れられていく方針が決定したようですね。

YAHOO! ニュースはこちらの『9価ワクチンが定期接種化 ヒトパピローマウイルスとHPVワクチンの有効性・安全性について』、NHKはこちらの『子宮頸がんなど防ぐ「9価HPVワクチン」定期接種の方針 厚労省』の記事を参照しています。

9月20日に行われた厚生労働省での『9価 HPV ワクチンの定期接種化に係る技術的な課題についての 議論のまとめ』を簡単にみながら、9価 HPV ワクチンの状況についてみていきましょう。

検査士ダイアリー 9価HPVワクチンが定期接種に

 

4価と9価HPVワクチンの違い

4価と9価HPVワクチンの違いは何種類のHPVが入っているかの違いで、4価には4タイプのHPVウイルス、9価には9タイプのHPVウイルスに対するワクチン作用のある抗原が入っています。

4価と9価、どちらもそのうちの2つはイボの原因となるコンジローマタイプが入っているので、実際にがん予防につながるハイリスク型のHPVは4価では2種類、9価では7種類となります。

今現在で15種類ほどがハイリスク型HPVであることがわかっているので、より多くのハイリスクHPVが含まれている方が予防効果は高くなり、がんだけではなく前がん病変のHPV感染による異形成も予防する効果も高くなります。

 

9価HPVワクチンになると何が変わるの?

今現在日本では9価HPVワクチンは4価HPVワクチン同様に3回接種とされていますが、海外では9価HPVワクチンは2回接種が基準となっています。

その違いとしては、現時点での4価HPVワクチンは小学校6年生から高校 1 年 生相当および、キャッチアップ接種の対象年齢(平成9年度から平成 17 年度生まれ)とされていますが、海外では9歳から14歳の間に2回の接種を受けることにより3回目の必要はないとされています。

その理由は、こちらのブログ『HPVワクチン、アメリカの今』でもご紹介しましたが、プレティーン(10−12歳)はティーン後半(16−19歳くらい)に比べて免疫力が高いので、ワクチンによってできる抗体の力も強いものが作られます。

それなので、12歳までに2回のHPVワクチンの接種を終えた場合は2回で完了になりますが、12歳以降に受けた場合は3回になることもあります。

ちなみに、海外では(少なくともアメリカでは)HPVワクチンの公費対象は女子だけでなく男子も、9歳からです!

 

9価HPVワクチンなぜ男子も?

子宮頸がんはセックスにより感染するウイルスが原因となので、『女性特有病』というべきものではないですよね。男性も大きく関与して起きる病気です。

また、HPV感染は子宮頸がんだけでなく、中咽頭がんや肛門がん、陰茎がんなどの原因の一部にもなっていることがわかってきています。

だから、HPVワクチンは女子だけでなく、男子も受けることに大きな意味があるのです。

HPVワクチンを受けることにより、女子は自分の子宮ががんになってしまったり、それによって将来生まれてくる赤ちゃんを諦めなくてはならない、ということを少しでも予防することができます。

そして男子は、将来のパートナーを守るだけでなく、自分を守るためにもHPVワクチンを受けておくことがとても大切なのです。

 

HPVワクチンは怖い?

HPVワクチンだけでなく、ワクチン全般的に日本ではワクチンに対する不安が多い特徴があります。

小さな子供の予防接種と違って、HPVワクチンに関してはまずセックスをするとはどういうことなのか、妊娠や性病の感染、HPVに感染するをどうなるのかということをしっかりと理解した上での、ワクチンを受けることによってどんなことから体を守れるのか、受けることによってどんな副反応の可能性があるのかなどよ受ける本人がしっかりと理解をして、納得をして決められるワクチンだと私は思っています。

セックスをすることでウイルス感染をし、将来それが癌になるかもしれない。そしてそのウイルスは予防できるワクチンがある。それをどう受け止めるか、どうしたいかは、将来を生きていく本人が自分の意思で決めて行けたらいいなと思っています。

性教育もまだまだ難しい現状ですが、HPVワクチンという選択肢があるということをしっかりと伝えてあげられる環境を作ることが、平等に大切な知識を得られる場所を与えてあげることが、私たち大人の役目であって、最終的には本人が決める、そんな環境を整えてあげられたらいいですね。

ちなみに、私の息子(現在6年生)は海外生活していたこともあり9歳検診で担当小児科医から説明を受け、自分で担当医に質問し、納得をして2回接種を受けたので、もうHPVワクチンは完了しています。

その当時の息子と小児科医のやりとりを『アメリカではHPVワクチンは「9歳から12歳まで、男女ともに」を推奨』にまとめたのでよかったらそちらもご参考になさってみてくださいね。

なぜHPVワクチンは他の予防接種より痛いのか、本当にぶっ倒れるのか、など子供ながらの質問に小児科医はしっかりと向き合って答えてくれました。

おすすめの検査キット

こちらの記事を読んで気になった方へのおすすめ検査キットはこちらです。
自宅でご自身で採取出来、病院に行けなくても安心して検査が受けられます。

記事監修

もかちゃん

もかちゃん
臨床検査技師、細胞検査士、国際細胞検査士

国際細胞検査士の資格を活かし、日本とアメリカにて検査士として長年勤務。
海外の事情も知るからこそ出来る、日本とアメリカの子宮頸がんや性病に関する知識・医療体制の違いや性教育の違いについてなど、幅広く情報を発信しています。

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