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アメリカではHPVワクチンは「9歳から12歳まで、男女ともに」を推奨

アメリカでのHPVワクチンは9歳からの男女に

 

厚生労働省による子宮頸がんワクチンの対象年齢は「小学校6年生から高校一年生の女の子」とされていますが、アメリカでは9歳から12歳の男女が推奨されています。

その違いについて、アメリカの小児科の先生にいくつか質問をしてみたのでシェアします。

 

そもそも子宮頸がんワクチンとは?

子宮頸がんワクチンは子宮頸がんの主因とされるHPVというウイルスの感染を予防するワクチンです。

最近では癌になる傾向のあるハイリスク型のHPVは子宮頸がんだけでなく肛門がん、陰茎がん、咽頭がん、鼻がんなど粘膜の境目で起こるがんに多く関係していることがわかっています。

それなので海外ではもう子宮頸がんワクチンではなく、HPVワクチンという名称で認識されています。

ハイリスクHPVは15種類以上発見されていますが、一番最新のHPVワクチンであるガーダシル9でも、含まれているハイリスクHPVは7種類になっています。初めてHPVに晒されてしまう前にワクチン接種を終了しておくのが最も効果的です。

 

ガーダシル9についてアメリカの小児科医に質問してみた

なぜ9歳という早い年齢から接種を開始するのですか?まだ早いのでは?

HPVワクチンは15年以上使われていて安全性や効果についての研究が続けられ、情報がどんどん更新されています。その一つに、まだ若い免疫システムのうちに接種するとワクチンによる抗体の生成力が強く、また効果が強く長く持続することがわかってきているからです。

また最近では初めての経験が若年化しているので、早くから守っておくことがより効果的です。

 

ワクチンの効果はどれだけ続くのですか?9歳という若さで受けても実際20歳を過ぎた頃に効果が切れてしまっているということはないのですか?

HPVワクチンが始まってから今までの15年間で効果が無くなったという報告は今のところありません。それから、先程の質問の答えでもあったように、若いうちにうけるほど免疫の力が強いことがわかっているので今現在は効果が切れるという心配はありません。

 

効果が持続していることを確認する抗体検査やブースターショット(追加接種)はできますか?

今、確認抗体検査や追加接種についても研究開発がすすめられています。将来的にそのようなことは可能になると思います。

 

副反応は?

インフルエンザやそのほか今まで受けてきた予防接種よりは注射した部分が痛いです。それは、ワクチンの成分状少しドロッとした液体だからです。摂取後はよく腕を動かしていつもと変わらずに活発に遊んで普通の生活をすることが一番です。

また、これは他の予防接種と同様、免疫反応を起こすので一時的に体が炎症を起こし、微熱が出たり、だるくなったり、疲れを感じることがあります。

それから、接種後すぐに一時的にめまいを感じることがあるので、接種後15分はこのまま病室で様子を見させていただきます。

 

よく聞くもっと怖い副反応については?

具体的にどのようなことをイメージしてるかはわからないけど、HPVワクチン開始当初にうわさになった重度の副反応については医学的関連は立証されていなく、その他のワクチン、予防注射と何ら変わりはありません。

 

なぜ男の子も接種対象なのですか?

子宮頸がんに関してはセックスによってHPVに感染することが主因であることがわかっています。女の子だけがワクチンを受けるのではなく、男の子もワクチンを受けウイルスを保有しないことがさらに子宮頸がんから子宮を守ることになります。

また、ハイリスクHPVは子宮頸がんだけではなく男性にも起こり得る肛門がんや咽頭がん、そして陰茎がんにも関係していることがわかっています。男性にも予防できるがんがあるからという理由です。

 

4年生男子がガーダシル9に関して小児科医にした質問

もともと性教育は積極的にしている我が家です。小学校での性教育の授業後に「男の人の細胞と女の人の細胞が合体すると赤ちゃんができるって習ったけど、男の人の細胞はどうやって女の人の中に入るの?」という、学校ではスルーする部分を聞かれたことがきっかけで我が家の性教育は始まりました。

基本的な知識はある上で、彼が自分からも質問があるというと、小児科の先生はしっかりと息子を見て質問に答えてくれました。

 

僕は将来結婚するかも子供が欲しいのかもまだわからないけど、このワクチンは受けた方がいいの?

まだ小学校4年生でそのようなことを考えるのは難しいよね。将来結婚するのか、子供を作るかは完全に君が決めればいいこと。でもね、このウイルスはいろんな癌に関係していることがわかってきています。

将来の奥さんを守るだけでなく君のことも守ってくれるワクチンです。今は子供をつくるという行為に関係していると言われているけど、今後それももっと研究が進んでどう変わってくるかわからない。子供を作る作らない関係なしに、相手と自分を大切にするためにできることの一つだと先生は思います。

 

なんで二回受けなくてはいけないの?

しっかりと免疫をつけるためには、しっかりと体にこのウイルスを覚えてもらわなくてはいけないの。一回だとちゃんと覚えきれずに忘れちゃうかもしれない。そうしたら、せっかく頑張ってワクチンを打っても効果がなくなってしまうの。だから、もし受けようと決めるなら、しっかりと来年ももう一回頑張って受けましょう。

 

本当にぶっ倒れるの?

めまいを起こすことはめったにないのだけど、たまにあります。君は元気いっぱいだし、今までもワクチンや採血で問題があったこともない。だから先生は心配していないけど、でも、ちゃんと大丈夫なことを確認してから君をおうちに返すのが先生のお仕事なので、15分だけ先生にくださいね。

 

僕のアレルギーは大丈夫?

しっかりとアレルギーがあることをわかっていて、ちゃんと自分で確認して偉いね。君のアレルギーの物質はこのワクチンには入っていないので大丈夫です。

 

HPVワクチン(ガーダシル9)についてアメリカの小児科医に質問してみたまとめ

今回は積極的にガーダシル9の接種が行われているアメリカの小児科医に親子で直撃質問をしてみた様子をシェアしました。

HPVワクチンは予防接種やワクチンの中でも特に副反応が問題視されているので、なかなか接種するかしないかの決断は難しいと思います。

HPVワクチンを受けるのは子供本人です。将来自分がHPVから守られたいのか、それとも不必要とするかの判断は親の意見で決めずに、本人を会話に加えた上で検討していただきたいなと思います。できれば、今回のように小児科医の先生も交えて説明を納得いくまでしていただけた上で、一緒に決めていただけたらいいなと思います。

余談になりますが、重度のイーストアレルギーのある人は接種を控えた方が良いそうです。今回これについては私も初めて知ったのでシェアしておきます。その他にも、重度のアレルギーのある人はしっかりと確認してからにしましょうね。

検査士ダイアリー HPVワクチン 男子にも ガーダシル9

記事監修

もかちゃん

もかちゃん
臨床検査技師、細胞検査士、国際細胞検査士

国際細胞検査士の資格を活かし、日本とアメリカにて検査士として長年勤務。
海外の事情も知るからこそ出来る、日本とアメリカの子宮頸がんや性病に関する知識・医療体制の違いや性教育の違いについてなど、幅広く情報を発信しています。

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