クラミジアの症状はよく知っていそうで実はよく知らない!そんなことが多いのが性感染症かと思います。
クラミジアは慢性化させてしまうと、子宮や精巣に慢性炎症を起こし将来不妊症の原因となってしまうことも。クラミジアの症状をしっかりと把握して、慢性化する前に気がつけるようにしましょう。
目次
男性のクラミジアの症状
男性のクラミジアの症状は、感染後1〜2週間後から見られ、尿道の違和感や痒み、痛みなどとともに、尿道からの分泌物や膿が見られます。
下着に膿がついたりなど、普段あまりない症状が起こるので、男性は『あれ?』と気が付きやすく、比較的感染に気がつくことができます。それでも、約半数の男性が初期症状がない、もしくは気がつかなかったレベルの症状なので、少しの変化でもしっかり気がつけるように普段から自分の状態を把握しておくことが大切ですね。
初期症状に気が付かずに慢性化してしまうと、感染は体の内部に向かい進み、精巣で炎症を起こします。この段階になると、発熱や痛みなどの症状がかなり出てきます。炎症の影響が強かった場合には不妊症の原因になることもあります。
女性のクラミジアの症状
女性のクラミジアの症状は男性よりもわかりにくく、3週間後くらいからおりものが増えたり、においが強くなる、不正出血がある、下腹部痛があるなどの症状が挙げられますが、実は気がつかないことがとても多いのです。
男性の半数に比べさらに多く、7〜8割の女性がクラミジアの症状はなかった、もしくは気が付かなかったというレベルの症状です。
女性の場合もクラミジア感染が慢性化すると、体の内部に進み、膣から子宮、卵管へを広がっていきます。子宮や卵管に慢性炎症が起きると受精卵を移動させたり、着床させ機能がだめになってしまい、子宮外妊娠や不妊症になってしまうことがあります。妊娠後には早産や流産しやすい体になってしまうこともあります。
女性は常日頃からデリケートゾーンの不快は絶えなく続き、常に痒みやおりものと戦っています。それなので、少しくらいおりものの様子が変わってもなかなか気がつけないのです。そして、炎症が広がるまで腹痛などの症状はあまりないので、妊活や妊婦検診にて発見されることも少なくありません。
産道感染で赤ちゃんにも感染してしまうので、妊娠をしたらかならずクラミジアの検査は受けましょう。
のどのクラミジアの症状
のどです!喉にもクラミジアが感染します。オーラルセックスにより、性器から喉に感染をします。
喉のクラミジアの症状は性器よりさらに症状がなく稀に発熱する場合がありますが、多くはちょっとイガイガする、ちょっと違和感があるかも?程度でほぼ症状はありません。
のどのクラミジアは気が付きにくく、治療にも時間がかかります。オーラルセックスだけだから大丈夫と安心していると、気が付かない間にどんどんと感染を広げてしまうことがあります。
オーラルセックスのサービスを提供する人、される人、どちらも症状がなくても利用前後にしっかりと検査をして、クラミジアを渡さない、もらわない、に心がけましょう。
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記事監修
もかちゃん
臨床検査技師、細胞検査士、国際細胞検査士
国際細胞検査士の資格を活かし、日本とアメリカにて検査士として長年勤務。
海外の事情も知るからこそ出来る、日本とアメリカの子宮頸がんや性病に関する知識・医療体制の違いや性教育の違いについてなど、幅広く情報を発信しています。