心当たりがないのにクラミジアに感染していることが発覚!
自分に心当たりがない場合、まず相手が浮気したのではないかと疑ってしまいますよね。
心当たりがないクラミジアがどこからきたのか、一緒に考えてみましょう。
目次
クラミジアは自然発生する?
まず、どこから感染したのかという前に、身に覚えのないこのクラミジアは自然発生したのか?という質問をよく受けます。
クラミジアは感染症で、体内で自然発生することはありません。
残念ですが、あなたがどこかでクラミジアに接触しもらってきてしまったことになります。
心当たりのないクラミジア、疑うのは今の相手?
クラミジアはとても症状が少なく、特に女性は無症状であることも多くあります。何年も気がつかないでクラミジアの慢性感染を続けてしまっていることも少なくありません。
昔のパートナーと付き合っている間に症状が出なくても、パートナーが変わった後に症状が出たり、パートナーに症状が出たことにより発覚するケースもよくあります。
身に覚えのないクラミジアの難しいところは症状が出にくいところにあります。
感染源は昔のパートナーだったのか、今のパートナーなのか、発覚してもそれを知ることはとても難しいことです。自分に身に覚えがないと、相手が浮気した!と悲しくなったり怒ったりしてしまいがちです。でも、実は自分が過去から持ち込んだのかもしれないし、相手の過去からの持ち込みかもしれない。今の2人の間に心配するようなことは本当にないという可能性も十分あります。
だから、クラミジアが発覚してしまったら自分や相手を責めずに、2人でしっかりと治療して完治させて、また再出発していけば良いだけのことなのです。クラミジアはちゃんと治療すれば治るから大丈夫。
目のクラミジアが性病に?
最近ではあまりない症例ですが、鳥よりクラミジア感染を起こし結膜炎を起こすオウム病があります。
以前はこのオウム病の原因となるクラミジアで性病になると言われていたこともありますが、鳥類獣医師協会の説明によると、オウム病の原因になるクラミジアは、オウム病クラミジア(Chlamydia psittaci)、性病の原因になるクラミジアはクラミジア∙トリコマチス (Chlamydia trachomatis)で違う病原体だとされています。
鳥類獣医師協会の資料はこちらからご覧になれます。
ただ、性病のクラミジア∙トリコマチス (Chlamydia trachomatis)は目に感染しクラミジア性結膜炎を起こします。クラミジアに感染した人の体液(精液、膣分泌液、唾液等)が目に入ることによってクラミジア性結膜炎を起こすので、クラミジア感染があることがわかったら気をつけましょう。
感染中の不快感から無意識に患部を触ってしまい、その手でお子さんの目を触ってしまったことによってお子さんがクラミジア性結膜炎を起こしてしまったという症例もあります。十分気をつけましょう。
心当たりのないクラミジア まとめ
心当たりがないのにクラミジアという診断を受けてしまうのはショックですよね。自己嫌悪に陥ったり、相手を非難する考えが浮かんだり、2人の関係が不安になってしまったり。
でも、クラミジアは症状がわかりにくかったり、無症状であることが多いために過去の関係から持ち込んでしまうことも多くあります。
自分を責めたり相手を疑ったりするのは悲しくなるだけ。それよりも2人で一緒に治してスッキリリセットをしていくのが2人にとっていいことだと思います。
リセット後に発覚したら話は別ですが、、、、
せっかくハッピーな関係なのに、付き合ってしばらくしてからクラミジア発覚!なんてことで台無しにならないよう、新しい相手とエッチをする前に一緒にリセット検査をしておくことをお勧めします。
リセット検査、エチケット検査について詳しくは、こちらのブログ記事もご覧くださいね。
リセット検査をすれば、症状が無いクラミジア感染もキャッチできて、2人の間に『心当たりがないクラミジア』を持ち込むことはなくなります。
もし何か見つかっちゃったら、と不安に思いますよね。でも大丈夫。クラミジアは治療すればちゃんと治ります。もしクラミジアが見つかったら、しっかり治療をして、完治確認検査で確認したら、安心して次のステップに進んで大丈夫です。
心当たりのないクラミジア おまけ
稀にクラミジアに感染していることがわかってもパートナーに伝えずに自分だけこっそり抗生剤治療をしてしまう方がいらっしゃいます。
自分だけ治してしまって相手のせいにしてしまおうとか、告げずに別れてしまうのはとても無責任です。
同じ相手とその後も付き合っていくのであれば、ピンポン感染によりまた自分も感染してしまう可能性もあります。もし、そのまま別れてしまったら、相手の次のパートナーが感染してしまうこともあります。そして、結果的に相手やそのパートナーを不妊症にさせてしまうことも。
何度も繰り返してしまいますが、クラミジアは治療すれば治る病気です。
心覚がないクラミジアに感染したことがわかったら、しっかりとパートナーに告知して一緒に治療をしてくださいね。
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こちらの記事を読んで気になった方へのおすすめ検査キットはこちらです。
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記事監修
もかちゃん
臨床検査技師、細胞検査士、国際細胞検査士
国際細胞検査士の資格を活かし、日本とアメリカにて検査士として長年勤務。
海外の事情も知るからこそ出来る、日本とアメリカの子宮頸がんや性病に関する知識・医療体制の違いや性教育の違いについてなど、幅広く情報を発信しています。