性感染症の検査は健康診断や人間ドックのように定期的に受けるという習慣も認識もないため、いつのどんなタイミングで、どんな頻度で受ければいいの?なんで症状もないのに性感染症の検査を受ける必要があるの?と思われますよね。
目次
性病検査を受ける必要があるとき
定期検診ではない性病検査。よほど強い不安な症状がない限り、「病院に行った方がいいかな」「検査した方がいいよな、、、」と思わないと思います。でも、症状が全くなくても性病検査をした方がいい時というのは意外とあるのです。
相手が変わる時、変わった時
相手に性感染症が見つかった時
過去の相手に性感染症が見つかった時
普段と違う相手としてしまった時(たった一度でも)
不安な行為があった時
風俗などのお仕事をしている時
性病はほとんどの場合症状がない、もしくはとても分かりにくいので検査をする必要があるなんて思いもしませんが、相手が変わるときに検査をしてリセットをしておくというのはとても大切なことです。
性感染症は症状が少ないために気がつかないうちにうつしうつされ、感染をどんどん広げてしまいます。一つの恋が終わったら、まず自分のために検査をして自分が健康であることを確認して安心しましょう。また、次の恋に進んだ時には、新しい相手と一緒に検査をして二人の間に性感染症がないことを確認してから前に進むと安心ですし、お互いの体を守ることができますよね。
また、性感染症はうつる時は一度の接触でもうつってしまいます。「たった一度きりだし大丈夫」と安易に思わず、たった一度だからこそ不安に思うように習慣づけましょう。相手に淋病があった場合、淋病の感染率は30%です。30%で性病にかかってしまっている確率、あなたはどう受け取りますか?
性病検査を受けるタイミングと頻度
性病検査を受けるタイミングは上記のように相手が変わった時や相手に性感染症が見つかったときなどですが、では実際日数的にどんなタイミングで検査を受けるといいのでしょうか?どのくらいの頻度で受けるといいのでしょうか?
少しでも症状がある場合
ウミのような分泌物やおりもの、排尿痛、その他の痛みや痒みなど、症状があるなと思ったらすぐに受診または検査をしましょう。症状がある場合には正しく検査ができるだけの病原体が体の中で増えています。
頻度は症状がある場合はその度に検査を受けましょう。また、治療が終わってもしっかりと菌が死んでいるかどうか、完治確認検査を毎回しましょう。
全く症状がない場合
不安な行為や、最後の性行為があってから7〜10日経ってから検査ましょう。早すぎると検査で検出できる量にまだ病原体が増えていないので、感染があるのに「感染がない」という結果(偽陰性)になってしまうことがあります。
頻度は「検査すべき理由」がある時で良いでしょう。相手が変わったり、いつも人いない人としてしまったり、不安な気持ちがある時が検査を受けるべき時です。
お仕事をしている場合
お仕事をしている場合は、残念ながら常に感染の可能性があります。
頻度は3〜4週間に一度は検査をするといいでしょう。症状がある場合にはすぐにお仕事をお休みして、受診しましょう。お仕事の場合はお口でのサービスも多いので、喉の検査もしましょう。また、一年に一度は子宮頸がんとハイリスクHPVの検査をしましょう。
性病検査はどれくらいの頻度で受けるべき?まとめ
性病検査は、健康診断のように定期的にされていません。でも実は、性病検査こそ定期的に、そして相手が変わる前のチェックを習慣にしていくべきことなのです。
クラミジアや淋病といった性病により、症状はなくても将来的に不妊になってしまったり、重症化してしまったりしてから激痛に襲われたり、薬剤耐性菌により感知が難しくなってしまうこともあります。
性病が不妊の原因になってしまう理由は慢性炎症による組織の変化です。一度組織が変わってしまうと元に戻らない組織もあります。例えば卵管の細胞についている繊毛は一度抜けてしまったらもう生えてきません。
性病を慢性化させないように、症状がなくても検査して発見することがとても大切なのです。
性病検査を受けるべき頻度は相手が変わった時、お仕事をしているなら少なくても1ヶ月に一度はしっかりと検査して感染のないことを確認しましょう。
自分の身体の状態を知り、性病から守っていくことは、のちにパートナーを守ることにもつながっていきます。性病は特別な病気ではありません。セックスをしたことがある人なら誰もが感染の可能性のあること。だから、性病検査をしっかりと受けることは恥ずかしいことではなく、責任のある行動です。その責任のある行動に自信を持ちましょう。
おすすめの検査キット
こちらの記事を読んで気になった方へのおすすめ検査キットはこちらです。
自宅でご自身で採取出来、病院に行けなくても安心して検査が受けられます。
記事監修
もかちゃん
臨床検査技師、細胞検査士、国際細胞検査士
国際細胞検査士の資格を活かし、日本とアメリカにて検査士として長年勤務。
海外の事情も知るからこそ出来る、日本とアメリカの子宮頸がんや性病に関する知識・医療体制の違いや性教育の違いについてなど、幅広く情報を発信しています。