膣の中がニオう、イカ臭い! 特にセックスの後に気になることがあります。女性だけでなく、男性もそれを感じることが少なくありません。
膣の中のにおいが手やペニスの挿入によって外に出されることによって気がつきます。
そのイカ臭さとは、性病なのか精液の残りが臭うのか、今日はそんなことについて書いてみようと思います。
目次
膣の中のニオイを感じる時
普段はにおいが気にならないのに、セックスをするとおりもののニオイが気になるのは、膣の中に原因があるから。
セックス中に指やペニス、おもちゃの出し入れをすることによって、膣の中にたまっているおりものが外に出てくることでそのにおいを感じます。
女性は普段の生活の中でそのにおいを感じないことも多いので、パートナーにしかわからないことも多々あるようです。パートナーはそれを伝えることができず、彼女は性病なのかもしれないと思って去って行ってしまうこともあるくらい強烈なにおいなこともあります。
膣の中がニオう、イカ臭い!その原因は?
膣の中のイカ臭さの原因は悪玉細菌の異常繁殖の場合が多く考えられます。
セックス後ににおいを感じることが多いというのも、セックスを清潔な状態で行わなかったために膣の中に雑菌が入ってしまい繁殖してしまうこともよくあります。これはペニスの挿入だけでなく、手指や舌、おもちゃなどが不衛生でもおこります。
健康な状態であれば、膣の自浄作用で自然に排出されてきれいになっていきます。でも、体力が消耗している時は自浄作用がうまくできずに雑菌が繁殖してしまうこともよくあります。
その状態が数日から数週間で回復することもあれば、継続的な体力低下の中不衛生なセックスを続けることで慢性化してしまうこともあります。慢性化して悪化してしまったものを細菌性膣症といい、この状態になると『膣の中がイカ臭い』状態になってしまいます。
よく『中出しをした後ニオう気がする』と言われますが、それもこの膣の自浄作用によって精液や一緒に入り込んだ雑菌を追い出そうとする機能が一時的に強くなります。そのため、少し酸っぱい匂いのおりものが増え、それに古くなった精液や雑菌の死骸などが混ざって強い匂いになります。これはほとんどの場合、一過性で落ち着きます。
イカ臭い膣の原因はガルドネラ菌
膣の中がイカ臭くなってしまう細菌の代表的なのはガルドネラ菌という悪玉菌です。膣の中でガルドネラ菌が異常繁殖してしまうと、善玉菌が増えられない環境になってしまいます。そのため、膣の自浄作用がうまくできずにさらにガルドネラ菌やカンジダなど、嫌な菌が増えてしまう、負のサイクルに陥ってしまいます。
ガルドネラ菌は抗生剤治療で抑えることができますが、抗生剤治療は善玉菌も一緒に殺してしまい、膣の自浄作用ができない環境をさらに悪化させてしまいます。
また、においが気になるからと膣洗浄をしてしまうのもNG。抗生剤治療と同じく、善玉菌も流してしまい、膣の中が無防備な状態になってしまいます。
膣の中がニオう、イカ臭い?という時は、まずは体力を回復させて善玉菌を体の中に増やして、自然と膣の自浄作用を高めていくのが一番効果的です。
膣の中がニオうときはどうしたらいい?
膣の中がニオうときは、とにかくしっかりと心身を休め、体力と免疫力のアップに心がけましょう。体に良い食事、適度な運動をして老廃物をしっかり出す、そしてしっかりと睡眠を取ることで体力はしっかりと回復します。
乳酸菌は善玉菌です。腸内環境だけでなく、膣内環境にもとても良い細菌です。ヨーグルト食べても膣には届かないでしょ?と思わず、せっせと腸内環境を整えていきましょう。整った腸内環境は膣内フローラも自然整えてくれます。
生理の後は膣の自浄作用を取り戻す絶好のチャンス!生理中しっかりと体を労って、生理が終わったら一気にガルドネラ菌を追い出しましょう!
それでも良くならない場合は、産婦人科に相談しましょうね。膣の中のイカ臭さの奥に、性病やがんが潜んでいることも、稀にあります。続く場合にはしっかりと検査を受けましょう。
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記事監修
もかちゃん
臨床検査技師、細胞検査士、国際細胞検査士
国際細胞検査士の資格を活かし、日本とアメリカにて検査士として長年勤務。
海外の事情も知るからこそ出来る、日本とアメリカの子宮頸がんや性病に関する知識・医療体制の違いや性教育の違いについてなど、幅広く情報を発信しています。