C型肝炎について
C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(Hepatitis C Virus:HCV)の感染で起こる肝炎です。B型肝炎に比べると、性行為で感染する危険性は少ないと考えられていますが、風俗営業従事者(CSW)や男性間性交渉者(MSM)に感染者が多いことを考えると、性感染症の一つと考えられます。
感染しても約1/3は自然に治りますが、2/3のケースでは慢性肝炎の状態になり、その後肝硬変から肝臓がんへと進む危険性があります。
C型肝炎の症状
倦怠感(だるい)
食欲不振
症状は乏しい
感染してから数か月後から倦怠感(だるさ)や食欲不振などの症状を示すことはありますが、急性のB型肝炎に比べると症状は乏しく、はっきりした黄疸も見られないので、感染に気付かないことが多いです。
B型肝炎やHIVと同じように、刺青(入れ墨)やタトゥーなど、血液や体液に接する性行為で感染の危険性は高まります。
C型肝炎の検査
HCVは感染初期に抗体価は上昇しないので、急性のC型肝炎を診断するには、HCVのRNA遺伝子の存在をリアルタイムPCR法で調べる方法が用いられています。
C型肝炎の治療法
投薬治療
発症してから12週以降20週までの間に、インターフェロンや抗ウイルス薬の併用療法が行われています。