こんばんは。
最近は、乳腺や子宮頸がんといった女性のことに熱くなってしまっていたので、今日はSTDの一つである淋病について触れたいと思います。ちなみにみなさん、STDってなんだかご存知ですか?
Sexual Transmitted Disease いわゆる性感染症、性病、というものですね。
目次
淋(りん)病とは
淋菌(りんきん)という病原体の感染症を淋病と言います。主に男性の尿道炎、女性の子宮頸管炎を起こします。
放置すると体の奥に向かって感染が広がり、男性では精巣上体炎、女性では卵管炎、腹膜炎、肝周囲炎を起こします。
オーラルセックスによって咽頭(のど)への感染が増加していますが、自覚症状が全くないため、知らないうちにうつしていることが多いでしょう。
淋病の症状とは
男性
男性の場合は自覚症状がはっきりしていて、尿道炎により排尿時にとても痛いようです。症状がとてもはっきりしているので発見も簡単なようです。 しかしその一方、のどに感染した場合には症状が少なく、検査によって初めて判明するケースもあります。
感染してから数日から1週間以内に激しい排尿時の痛みを感じ、尿道から膿(うみ)が出てくるのが特徴です。尿道炎を起こす性感染症にはクラミジアやマイコプラズマなどありますが、症状は最も激しいのが男性の淋病です。治療しないで放置すると精巣上体炎を起こし、陰嚢は大きくなり痛みを伴い時には歩行困難になることもあります。
女性
男性に比べると症状は乏しく、全く症状がないこともあります。従って、いつ感染したのかわからないこともあり、検査によって初めて判明するケースもあります。
自覚症状で最も多いのがオリモノの増加で、とくに生理ではない時に出血することがあります。また、外陰部、尿道、バルトリン腺へ炎症が広がると腫れや強い痛みを感じることもあります。症状が似ているため、クラミジア、トリコモナス、マイコプラズマやウレアプラズマとの鑑別が必要になります。
のどに淋病ってどういうこと?
淋菌は性器だけでなくのどの粘膜にも感染してしまいます。性病がのど?関係ないじゃないの?と思われるでしょうが、よく考えて見てください。
あなたはどのような行為にあなたの口を使いますか?相手の口を使いますか?
相手の性器に淋菌が潜んでいたら、その思い当たる行為で簡単にのどに移ってしまうのです。もしくは、あなたの性器に淋病がいなくても、彼女や彼の口やのどに淋菌が潜んでいたら?どういう行為をされたらそれがあなたの性器、もしくはあなたの口からのどに移ってしまうことは想像がつきますよね。
最後まで行かなくても、ちょっとだけ、、、の行為でも十分に移ってしまうチャンスがあるのです。
それを考えると、風俗などをご利用になると、お口でのサービスがメインなのでとっても淋病などが広まりやすい環境になってしまうことが想像されるかと思います。
だから、アイラボでは性病の悩みでお電話をいただいた時は、のども一緒に検査したほうがいいとお勧めしています。
のどなんて、ほっておけばそのうち治るんじゃないの?
意外なことに、そうではないのです。性器と違って症状がほとんどないためかなり悪化していることもあるのです。お医者さんに処方された薬を飲んだからといって、必ずしも一回の治療で完治しているとは限りません。
そこで大事になってくるのが完治確認検査。完治確認検査とは、しっかりと病気の原因の病原体が消滅していることを確認する検査なのです。
のどの性病は特に治りにくいので、きちんと完治確認検査をする必要があります。性器で完治したからといってのどが完治しているとは限りません。中途半端な治療でまた危ない行為をしてしまったら、せっかくカップルで治療しても、またのどに残っていた病原体によりまた感染を繰り返すのです。
そんなことを繰り返さないで済むためにも、アイラボでは各病原体の完治確認検査も用意してあるので是非ご利用くださいね。
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自宅でご自身で採取出来、病院に行けなくても安心して検査が受けられます。
記事監修
もかちゃん
臨床検査技師、細胞検査士、国際細胞検査士
国際細胞検査士の資格を活かし、日本とアメリカにて検査士として長年勤務。
海外の事情も知るからこそ出来る、日本とアメリカの子宮頸がんや性病に関する知識・医療体制の違いや性教育の違いについてなど、幅広く情報を発信しています。