先月、アダルトサイトを閲覧していた75歳の男性に偽の請求が届き、5000万円以上をだましとられる事件が発覚。同様の被害に悩む高齢者は急増している。一方、介護の現場では、利用者によるセクハラや恋愛といった性の問題に日々直面している。性欲はあるのに、「甲斐もなく」と言われることを恐れ、周囲に相談できない高齢男性。妻との関係をどう築けば良いのか、息子や娘たちはどう向き合えば良いのか。あなたはどう考えますか?
写真と文 引用:NHKクローズアップ現代:高齢者だってセックス」言えない“性の悩み”
NHKのクローズアップ現代で高齢者の性についてが取り上げられました。
男性の性欲は衰えない。
風俗利用者の紹介。
“本番行為”という言葉。
性について夫婦でもっと話そう。
などなど、つい先日お話ししたばかりの、性教育の偏りについてのモヤモヤが一気に晴れました。男子を排除しての月経教育から始まった日本の性教育は、性については “話すな” “話さない” “内緒にしておくべき事” “恥ずかしいこと” “いやらしいこと”・・・などなど、著しく偏った思想が日本国民に植え付けられてきました。
その結果、「妊娠したかも知れない?」「性病かも知れない?」・・・と悩む子供達の90%以上(アイラボの性感染症無料相談でのおおよその数字で正確に調査したものではありません)が「親には相談できない」と言います。
また一方では、子宮頸がん検診の受診率が一向に上がりません。
あの診察台に上がること自体が “恥ずかしい” “屈辱的”といった声や、“仕事が忙しい”という理由、さらに “症状がないのに面倒”・・・といったことが表に出ていますが、“待合室で知っている人に会うかもしれない”・・・と言った理由も25%程見られます。
“性については人に知られたくない”のではなく、田原総一郎さんも言っていたように、ご夫婦で、子供達で、みんなでもっと話していくもの、なのではないのでしょうか。
目次
アメリカ人はセックスが好き?
アメリカで15年ほど生活し、成人としての常識はどちらかというとアメリカの常識の方がよく把握していますが、性に関してはとても大きな違いを感じます。
アメリカのティーンエイジャーと性については、またそれだけで長くなるので次回にしますが、アメリカで結婚、出産、育児を友達と一緒に経験して思ったことは、とにかく性欲が男女ともに強い!ということでした。
アメリカでは生後6週間から6ヶ月の間にほとんどの赤ちゃんは、自分の部屋に入れられ、一人で寝るようになります。早くから自立心を育てるため、ということもあるようですが、夫婦の時間を早く取り戻したい、というのがどうやら本音のようです。
私の友人(アメリカ人)も多くが「早く6週間検診が終わらないかなー。早くセックスしていいという許可が欲しい!!」と、心待ちにしていたのです。実際産後健診で、「はいもう大丈夫、セックスしていいよ!」と言われるのです!!出産後6週間、私にはそんな余裕も意欲も全くありませんでした。
アメリカに風俗はあまりない?
以前に友人と話をしていて、なぜアメリカには日本のようにあからさまに風俗はなく、ストリップクラブのようなものくらいの方が多いのだろうという話になりました。
結論から言うと、夫婦の営みが衰えることがないので、行く必要がないのではないかと言うこと、もしくは、セックスフレンドみたいなものがとても盛んなので、特にお金を払って風俗に行く必要がないのだ、と言うことになりました。
セックスフレンドに関しては、性病という面から見るとそれは恐ろしいことですが、ある意味、身売りではなくお互いが同じ立場でしていることなので、本人たちの責任のある行動があった上では「ありなのかな」とも思います。
アメリカ人は夫婦の営みを大切にする
夫婦の営みを大切にするよいう面は、いい意味でびっくりしました。なんだかんだいろいろな国の人と話しましたが(話せる環境なのです!)、出産を機に夫婦の営みが消滅してしまうのは、日本人が一番ひどいようです。
このサイトでは、あるコンドームメーカーの調査をわかりやすく示しています。日本、だんとつ低いですね。
そういえば、これもアメリカ時代、定年間近の職場の友人もそんな歳なのに、セックスは何歳になっても気持ちがいいとか、まだしていることをほのめかすようなことを恥ずかしげもなく言っていたのを思い出します。
健全な肉体関係で愛情を確かめ合って行くことは、夫婦の絆を深め、お互い愛しあえている安心感を生み、心身ともに健康的なことなのか、いやらしいことではないんだ、と初めて認識しました。結婚したら夫婦でしかできないことだからこそ、夫婦ともにその時間を大切にする気持ちが大事なのだなと思いました。いやらしいことではない、当たり前のことなのですよね。
女性は休みなく家事育児に追われ、身も心もヘトヘトでそんな余裕はないのかもしれません。性欲を持つ余裕もありません。でも、私にはよくわかりませんが、おそらく男性の体は違うようですね。だから毎日仕事がどれだけ忙しくてもその欲求はあり、その満たされない不満は浮気や風俗に走る。外で解消せざるを得ない状況にしてしまっていることは、女性にも非がないわけでもないのかもしれません。
奥さんがもう少しご主人の体の要求を受け入れ、満たしてあげられたら、ご主人も外で満たされる必要がなくなるのでしょう。ご主人も奥さんに余裕を出すために、家事や育児を手伝ったり、奥さんの話を聞いてあげて一緒に生きていることを知らせてあげる努力ができたら、奥さんも愛情を感じ、その気になれるのでしょう。
セックスしたいから優しくする、間違ってる?
性行為をプレジャーとして利用するのは人間。でも、それはそれで愛情表現の一つとしていいと思います。結婚したからには相手は奥さんしかいない。
そろそろしたいから、優しくしてみようかな。
そんなご主人の動機が不純で間違っている気もしますが、よく考えてみてください。ご主人はあなたが欲しいのです。あなただけが欲しいがために、あなたが何をしたら喜んでくれるか、何をしたらご主人の方を見てくれるのか、何をしたら愛し合えるのか、一生懸命考えているのです。他の人は見ていないのです。それは嬉しいことではないのでしょうか?
「ちょっと今日はもう限界!今日の台所の片付けお願いしていい?私はシャワー浴びてベッドで待ってるわ 😉 😉 😉 」こんなサプライズも、たまには楽しいのでは?
要は、お互いのことを思う気持ちがあってこそ愛が生まれ、肉体的にも愛情の交換をしたくなる、よく考えれば健康的で自然のことなのですよね。
それにしても日本のセックス頻度がここまで低い原因は、なんなんでしょうね 😕 とっても疑問です。
今日のまとめ
とっても真面目で深刻なNHKの特集から、アメリカの派手な性の現状にと、ちょっとかけ離れてしまいましたが、結局は夫婦が夫婦だからできることを大切にして行くことができれば、風俗や高齢者のこのような問題も少しは変わってくるのではないかと思います。
夫婦で話し合うことに慣れたら、家族で話し合うのも少しは簡単になってくるのかもしれないですね。
とにかく、夫婦で話すこと、家族で話すこと、それが大事なのです。
NHKの今回の取り組みは、日本の性を大きく変える一歩になるのではないでしょうか。
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記事監修
もかちゃん
臨床検査技師、細胞検査士、国際細胞検査士
国際細胞検査士の資格を活かし、日本とアメリカにて検査士として長年勤務。
海外の事情も知るからこそ出来る、日本とアメリカの子宮頸がんや性病に関する知識・医療体制の違いや性教育の違いについてなど、幅広く情報を発信しています。