ガルドネラ菌急増注意!ムレの時期のフェミニンケア、大丈夫?
デリケートゾーンがムレてガルドネラ菌などの雑菌が繁殖してしまうと、おりものが増えたり、痒みがひどくなったり、においが強くなったりと、この時期女性は本当に大変。
ただでさえ、毎月の生理でデリケートゾーンはボロボロなのに、さらにムレによるおりものやにおいはつらいですよね。
ガルドネラ菌の繁殖を少しでも抑えて、ムレの時期を少しでも快適に過ごしましょう。
目次
ガルドネラ菌急増の原因
ガルドネラ菌は膣の中にいつでもいる常在菌ですが、増えると良くない悪玉菌。普段は乳酸菌などの善玉菌によってコントロールされていますが、膣内フローラが乱れてしまうと乳酸菌が減り、悪玉菌が急増します。
ガルドネラ菌急増の原因1:不衛生
不衛生はガルドネラ菌急増の大敵!
ムレて汚れた下着をはき続けていたり、シャワーやお風呂に入らなかったりと不衛生な環境を保ってしまうと乳酸菌が減ってしまい、ガルドネラ菌などの雑菌が増えます。
下着が汚れたら変える、毎日シャワーやお風呂に入って1日の汚れを落とす習慣をつけましょう。
ガルドネラ菌急増の原因2:疲労やストレス
これから気温も上がり体力も消耗しやすい時期。いつもの仕事や家事、子育てのストレスに加え暑さという身体的ストレスも増えてきます。
体にストレスがかかると体力や免疫力が低下し、バランスが崩れて雑菌が繁殖しやすい環境になってしまいがち。
ガルドネラ菌急増の原因3:食生活の乱れ
暑くて食欲にも偏りが出てしまったり、屋外でのパーティやキャンプなどに行く機会も増えて食生活に乱れが起きやす時期。
糖質は悪玉菌の大好物です。いつも以上にお酒を飲む機会が増えて糖質の摂取が増えがちです。食べ物、のみものでどれだけ糖質をとっているか、野菜や繊維などを十分に摂取できているか、ときどき気にかけてみましょう。
ガルドネラ菌急増の原因4:抗生物質の服用、膣洗浄の利用
抗生物質の服用や膣洗浄の利用は善玉菌も身体の中から排除してしまい、防衛機能が全くなくなってしまいます。そのような状態の時は、悪玉菌の方が強く増殖する傾向があります。
やむを得ず抗生剤の服用が必要な場合は膣内フローラを大事にすることを心がけ、なるべく早く善玉菌が回復してくれる環境を作ってあげましょう。
ガルドネラ菌急増を予防!膣内フローラを大事にする方法
膣内フローラ(膣の常在菌のバランス)を大事にして良い状態に保つことによって、ガルドネラ菌の急増を予防することができます。
あまりにもガルドネラ菌が増えすぎてしまって、細菌性膣症になってしまうとその治療は抗生剤治療になり、なかなか抜け出せないループ入りをしてしまいます。
なるべくそうならないように、予防、早期対応をがんばりましょう。
膣内フローラを大事にする方法1:とにかく休養
体力、免疫力を高めることがガルドネラ菌などの雑菌、悪玉菌を排除する一番の治療。そのためにはあなたの免疫力を高めることが必須です。
がんばりすぎない、おりものが気になり始めたらしっかり休む、夜はしっかり寝る、など心がけましょう。
膣内フローラを大事にする方法2:通気性第一
ムレる環境は雑菌が増えやすい環境。可愛い下着はちょっとお休みして、コットンの下着でデリケートゾーンにも息抜きの時間をあげましょう。
セットアップの下着が可愛くて着たい!という気持ちはよくわかります。でも、セットアップの下着ってコットンで肌に優しいものは皆無に近いのが現状(なんででしょうね、涙)
セットアップじゃないと完璧じゃないかもしれないけど、色を合わせれば実はそんなに違和感はないのです。特に、白や黒だと合わせやすいですよね。
工夫してデリケートゾーンに優しい下着選びをして見ましょう。
膣内フローラを大事にする方法3:清潔に
ムレる時期、デリケートゾーンを清潔に保つことはとても大事。下着の汚れが気になったらできるだけこまめに変えるようにしましょう。
パンティーライナーはムレを悪化してしまったり、素材によっては炎症を起こしてしまうこともあるので注意して使いましょう。パンティーライナーが苦手だけどなかなか下着を変えられないという方は、端切れ使い捨て布ナプが便利です!
いらなくなったTシャツなどをパンティーライナーの倍くらいの大きさに切って、切り口は折って肌に触れないようにして、下着の上に載せるだけ。汚れたら汚物入れに。縫わない、洗わない、でも下着の汚れを解消できる!なかなかの優れものです。
できれば、ささっとデリケートゾーンだけでも洗い流すのも良いですね。ニオイやベタつき、ぬめり感は雑菌が繁殖している証拠。さっとぬるま湯で優しく流すだけで十分。石鹸もなしで洗い流すだけでかなりさっぱりします。
暑いお湯や擦りすぎ、洗いすぎは肌荒れの原因になるのでご注意を。
膣内フローラを大事にする方法4:乳酸菌でサポート
腸内フローラと同じく膣内フローラも乳酸菌などの善玉菌によっていい環境を作ってもらっています。
ヨーグルトやキムチ、麹などの発酵食品を積極的に摂って膣内フローラの善玉菌のサポートをしましょう。
私は麹でデリケートゾーンがかなり楽になったので、麹についてもときどきご紹介しているので、よかったらこちらの記事も見て見てくださいね。
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記事監修
もかちゃん
臨床検査技師、細胞検査士、国際細胞検査士
国際細胞検査士の資格を活かし、日本とアメリカにて検査士として長年勤務。
海外の事情も知るからこそ出来る、日本とアメリカの子宮頸がんや性病に関する知識・医療体制の違いや性教育の違いについてなど、幅広く情報を発信しています。