乳がん検診を最後に受けたのはいつですか?
コロナパンデミックが続く中、検診をついつい後回しにしていませんか?
最後に受けた乳がん検診がコロナ前であるなら、もう2年が経ってしまっています。そろそろ、乳がん検診を受ける時期です。
今年も元気に頑張れるよう、しっかりと検診は受けて早期発見、早期治療のできる病気はしっかりと管理していきましょう。
目次
乳がん検診の頻度とタイミング
乳がん検診は一般的に少なくとも2年に一回が推奨されています。
乳がんは転移がなくサイズが2センチ以内で発見され、すぐに処置をした場合は完治する可能性がとても高いからです。そして、2センチくらいの大きさになるのに2年くらいはかかることがわかっているので、2年に一回乳がん検診を受けることが推奨されています。
ただし、最近では若い女性に乳がんが増えていて、若い女性は体が元気な分がん細胞もパワフルなものが多くなってきています。がん細胞がパワフルだと増殖するスピードが速くなります。
人の体はひとりひとり違います。担当医に『毎年受けましょう』などの指示を受けた場合にはしっかりとその指示に従いましょう。
乳がん検診はなかなか予約が取れないために、自分のタイミングで日程を決めることが難しいですが、できれば生理の後が一番いい時期です。生理前や生理中は胸が張っていたり敏感になっているので、乳がん検査がより痛く感じてしまうことがあります。
生理後の胸の張りが少ない時期に合わせられると一番痛みが少なくできます。
乳がん検診を受ける場所
乳がん検診は市区町村や会社での検診、乳腺科などで受けられます。自治体の検診や会社の検診をうまく利用して受けるといいですね。
私は以前、検診の時期が合わずに自費で受けてしまい、しかも自宅市外の病院に行ってしまったために全ての補助が出ず、数万円かかってしまったことがあります。予約を取る際に、費用の確認もするといいですね。
また、毎回なるべく同じところで受けることをお勧めします。乳がんの早期発見は画像に映ったシコリを見つけますが、毎回同じところで受けていると今回の画像で判断するだけでなく、前回の結果と見比べて変化がないかという確認ができることで小さな変化にも気が付きやすくなります。
乳腺も人それぞれ違うので、画像の歴史があることで『あ、これはちょっとぱっと見が感じは要注意に見えるけどこの女性には普通の状態なんだ』という判断ができるようになるからです。
乳がん検診の種類
マンモグラフィー
マンモグラフィーは皆さんもよくご存知の、板でぎゅーっと挟んでX線撮影をするものです。なるべく平たくすることで、重なりの少ない画像ができ、影や石灰化の有無をより正しく判断できるようにあのように潰して撮影するのです。
超音波検査よりも画像精度がいいため、より小さい腫瘍や変化も発見できるので、一般的に乳がん検診はマンモグラフィーが使われます。ただ、マンモグラフィーは活発な乳腺(若い女性、産後や授乳中の女性)は全体的に見えにくくなってしまうこともあるので、そのような場合は超音波検査をお勧めする場合もあります。
超音波検査
超音波検査は妊婦検診の時に赤ちゃんを見るのと同じシステムで、肌の上に特別なゼリーを塗り、技師さんが乳房や脇の下にプローブという器具を当てていくことで画像を撮ったり、異常な部分のサイズを測ったりしていきます。
技師さんがモニターで見ながら画像の撮影をしていくので、技師さんの判断が重要になってきます。また、マンモグラフィーよりは画質が低いので、とても小さい変化は見つけにくいとされています。
最新の超音波検査はマンモグラフィーと超音波の間をとったような装置で、寝た状態で大きな板を胸に押しつけ、その中でプローブが自動で動き撮影していくことで、技師の技術による画像精度の差が少ない、画質が良い、画像を繋げて全体像が見られる、などのメリットがあります。
実は私はこの最新の超音波検査を受けたことがありますが、個人的にはマンモグラフィーより辛かったです。板を押し付けられている時間が長い、その板の中でプローブがゴリゴリ動くのが痛いことが理由です。でも、多くに人にとっては負担が少ない方法と言われているので、マンモグラフィーが辛い方は一度試してみるのもありですね。
乳がんの早期発見、自分でできること
検診と検診の間の24ヶ月間、何もしないでいるのではなく自分でできることをしてすごくことがとても大切です。
皆さんは小顔対策のために、お顔や頭、首や鎖骨付近のリンパマッサージをしていませんか?私はしています。
そのリンパマッサージのついでに、胸や脇の下もほぐしながらセルフ触診をする習慣を身につけましょう。セルフチェックは少なくとも月に一度、特に生理の後の胸の張りが少ない時にやると、痛みが少ないだけでなく、しこりも感じやすくなるので一番いい時期です。
セルフ触診の方法は下の図を参考にしてみてくださいね。
自分で毎月触って確認することで、自分の『普通』を知ることができます。自分の普通を知ると『あれ、これ今までなかったしこり。』と気がつくことができます。
しっかりとセルフ触診をすると米粒くらいの大きさのしこりでも気がつくことができるようになります。
さらに、アイラボでも販売している乳がんセルフ触診補助器具のブレストケアグラブを使用すると、もっとしこりがわかりやすくなります。ワンコインでご購入でき、毎回繰り返し使えるのでコスパはかなり良いです。ブレストケアグラブの詳細はこちらをご覧ください。
乳がん検診は2年に一回
乳がん検診は2年に一回受けましょう。日本医師会も2年に一回の検診を推奨しています。日本医師会のがん検診サイトがとてもシンプルなのでご紹介しておきますね。
https://www.med.or.jp/forest/gankenshin/type/breast/
そして、検診の間も毎月セルフ触診をして自分の胸や脇の状態をいつも把握しておきましょう。2年経っていなくても、セルフ触診で『あれ?これ今まであったかな?』という感触を感じたら、すぐに受診しましょう。
乳がん検診は、マンモグラフィーも超音波検査も、そして毎月のセルフ触診も生理の後の胸の張りが少ない時期が一番効果的です。
乳がんは2センチ以内の状態で発見できると比較的治りやすいがんです。2年に一回は検診を受け、早期発見に心がけましょう。
ところで2年に一回といえば、他に設けるべき検診が、、、、そうです。子宮頸がん検診です。
子宮頸がん検診も2年に一回受けることが推奨されています。乳がん検診と子宮頸がん検診を2年に一回まとめて受けるのか、毎年交互に受けるのかはどちらでも大丈夫です。でも、しっかりとどちらも2年に一回受ける習慣をつけましょう。
アイラボの自宅でできる子宮頸がん検査キットも是非ご活用ください!
マンモグラフィーは確かに痛くて不快な検査です。でも、ほんの数分のこと。それが嫌で放置してしまってもしもがんになってしまったら、、、手術や放射線治療、化学療法やホルモン治療といった身体的な痛みだけでなく、がんという大きな不安、心の痛みもついてきてしまいます。
それだったら、2年に一度、数分我慢してみませんか?