子宮がん検診には2種類の検査があります。
子宮頸がん検査と子宮体がん検査です。
今日は子宮頸がん検査と子宮体がん検査のちがいや、私はどの検査を受けるべきなの?という疑問にお答えします!
目次
子宮頸部と子宮体部のちがい
子宮頸がん検査と子宮体がん検査のちがいは子宮の場所の違いです。
子宮は子宮頸部と子宮体部の二つの部分からできています。
子宮頸部とは
子宮頸部は膣に近い部分の子宮の首部分になります。
この部分は子宮でも膣に近い部分で、妊娠に直接は関係ない部分になります。
子宮体部とは
子宮体部は子宮の大きな部分で、妊娠した時に赤ちゃんが育つ部分になります。
生理で組織が剥がれ落ちる部分はこの部分の組織になります。この部分の組織を子宮内膜とも言います。
子宮頸がん検査と子宮体がん検査のちがい
子宮頸がん検査と子宮体がん検査の違いは検査する部分が子宮頸部か体部かの違いになります。
子宮頸がん検査
子宮頸がん検査は子宮頸部の細胞を取って検査します。
子宮頸部は膣と子宮の組織が切り替わる部分で、その部分がHPVが感染しやすい部分になります。膣からすぐにアクセスできるので、比較的に簡単に痛みも少なく検査ができます。
子宮頸がんはHPV感染により起こることがほとんどなので、20代から50代に多く発症します。
閉経までは子宮頸がん検査を2年に一回程度受けることが推奨されています。
子宮体がん検査
子宮体がん検査は子宮内膜にできるがんの検査です。
子宮内膜は毎月の生理で剥がれ落ちる部分なので、一般的には生理があるうちは起こりにくいがんです。
子宮体がん検査は採取器具が子宮頸部を通過して検査材料の採取をするので、痛みを伴います。検査後に出血する場合も多くあります。
一般的には閉経後に子宮体がんを受けるようになりますが、まれに若い女性にも発症するので、不正出血などの症状がある場合は生理がある女性でも子宮体がん検査を受ける場合があります。
子宮頸がん検査と子宮体がん検査、いつ受ける?
基本的に生理があるうちは子宮頸がん検査、閉経後には子宮体がん検査と覚えておきましょう。
子宮頸がん検査から妊娠出産、そして子宮体がん検査も続けていけるかかりつけ産婦人科がうまく見つかると、安心して検査が受けられるようになるのでおすすめです💕
子宮頸がん検査をいつ受ける?
子宮頸がん検査を受け始める時期はセックスをするようになったら、もしくは20歳を過ぎたら2年に一度は受けましょう。
子宮頸がん検査は会社での検診や自治体の健診を利用して受けるとお得に定期的に受けられます。
どうしても病院に行って検査を受けることに抵抗がある、仕事や子育てが忙しくてなかなか検査の予約すら入れられないなどと言った理由で検査を受けられていない場合は郵送検査を利用して自宅で簡単に受けることもできます。
詳しくはこのブログ下記のおすすめ検査キットをチェックしてみてくださいね。
子宮体がん検査をいつ受ける?
子宮体がん検査は基本的に生理がなくなった閉経後に、子宮頸がん検査を卒業して子宮体がん検査を受けるようになります。
閉経後も定期的に産婦人科には通って、膣や子宮に変化がないことを確認していきましょう。
子宮体がん検査は子宮の中まで器具を入れて検査材料を取るので、産婦人科でないと受けられません。
閉経前後にかかりつけ医と相談をして検査内容の変更を決めていきましょう。
産婦人科医によってはしばらくの間は両方の検査を続ける場合もありますのでありますので、安心できる方法を担当医と相談しながら一緒に選んでいきましょう。
また、閉経していなくても子宮体がんになることもあります。不正出血やその他の不安な症状がある場合はすぐに産婦人科医に相談しましょう。
おすすめの検査キット
こちらの記事を読んで気になった方へのおすすめ検査キットはこちらです。
自宅でご自身で採取出来、病院に行けなくても安心して検査が受けられます。
記事監修
もかちゃん
臨床検査技師、細胞検査士、国際細胞検査士
国際細胞検査士の資格を活かし、日本とアメリカにて検査士として長年勤務。
海外の事情も知るからこそ出来る、日本とアメリカの子宮頸がんや性病に関する知識・医療体制の違いや性教育の違いについてなど、幅広く情報を発信しています。