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HPV感染、異形成、原因は彼氏?

検査士ダイアリー HPV感染は性感染症じゃないけど彼に伝えるべき?

『「セックスをするようになったら子宮頸がん検診を受けるように」

そんな事をどこかで聞いた気がする。だから、子宮頸がん検診を受けてみたら、異形成が見つかった。それはHPV感染によるもので、子宮頸がんの手前の状態だということを産婦人科の先生から説明された。原因は彼なの?彼に伝えるべき?』

今回のトピックは、子宮頸がんの原因は彼氏なのかについてお話ししていこうと思います。

 

子宮頸がんの原因が彼氏ってどういうこと?

子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス、ヒューマンパピローマウイルス)というウイルス感染が原因で起こることがわかっています。

HPVには100種類以上の型がありますが、子宮頸がんになるのはハイリスク型といわれるHPV で、現時点では少なくとも15種類の型がハイリスクとされています。このウイルスが子宮頸部という子宮の膣側の部分の粘膜に感染し、持続的に感染が続いた場合に子宮頸がんとなります。

性行為によって膣の奥にHPVが届けられ、セックスの刺激により傷ついて弱った粘膜からウイルスが入り込んでいくので、HPV感染はセックスととても強い関連性があります。それなので、子宮頸がんの原因が彼氏やパートナーである可能性は高くなりますが、現パートナーとは限りません。これについては詳しく後ほど説明します。

ただし、HPV感染の90%程度は体の免疫力によって排除されて自然治癒してしまいます。HPV感染や子宮頸がんは性感染症ではありません。実は性経験のあるおよそ90%の人が人生のうち少なくとも一度はHPVに感染していると言われてるくらいです。

詳しくは、子宮頸がんと性感染症のページをお読みください。

 

子宮頸がんの原因は今の彼?

ここまでに説明してきたように、子宮頸がんはハイリスクHPVの感染によって起こるので、今までにセックスをしてきた彼、元彼、どこでそのウイルスをもらってきてしまったのかを断定することはとても難しいです。

HPVは持続感染して初めて細胞が異常を示してくるようになるので、変化が見られるまでに数年かかる場合があります。基本的には感染してからがんになるまで5年から10年かかります。

それなので、今の彼氏が初めてでたった一人の相手でない限り、いつもらったかはわかりません。あなたのHPVの診断を受けて、彼も検査してもしHPVが見つかったとしても、それは彼が他の人から過去にもらってしまったものなのか、あたなからもらったものなのか、それはわかりません。

男性はHPVに感染していても発症することは女性に比べてとても少ないのです。それは、組織や細胞に違いがあるからです。

女性は子宮という内臓に感染してしまうので、粘膜はとても弱いです。ところが、男性がHPVを保有する場所は陰茎や陰茎付近の肌で、粘膜よりもとても強い肌の組織であること、そして外側なので自然と洗浄されていることからウイルスが入りにくい環境や持続感染しやすい環境が整っていないからです。

でも、発症しなくてもウイルスを肌の表面に保有はしていることはできるので、全く自覚症状も認識もないまま、セックスにより女性の膣や口の中へ届けてしまうことになります。

 

HPV感染について、彼に伝えるべき?

もちろん伝えましょう。彼にも感染があれば、あなたが持続感染をしてしまう可能性が高くなり、あなたが子宮頸がんになる可能性が高くなってしまいます。

先ほども言いましたが、HPV感染は性病や性感染症ではありません。性経験のあるおよそ90%の人が人生のうち少なくとも一度はHPVに感染していると言われてるくらいです。そしてその90%の人は自然治癒しているのです。

恥ずかしいことでも、「やりすぎ」なわけでもありません。初体験でも、一度だけでも、感染してしまうこともあります。そして、女性一人ではならない病気です。

大切なのは、彼にしっかり伝えて二人でお互いを守っていくこと。彼の性器にハイリスク型のHPV感染があるのであれば、あなたが心配するのは子宮頸がんだけではありません。咽頭癌もHPVが原因のものも多く見つかっています。

それから、もしも将来的に二人の関係が終わったとしても、二人には次のパートナーに感染させないために、しっかりと検査していく責任があります。

そして、もし今の彼以外にもセックスをした相手がいるなら、そのパートナーにも伝えるのが本当は正しい行為だと思います。もしも今の彼でなく元彼からもらってしまっていたのなら、その元彼のこれからのパートナーも子宮頸がんやHPV感染の危険があるからです。でも、なかなか難しいことですよね。

 

HPV感染、原因は彼氏?のまとめ

子宮頸がんの90%以上の原因はハイリスク型のHPV感染です。そしてHPVは性行為によって感染します。ほとんどの感染は免疫力によって自然に消えてしまいますが、消えずに持続感染してしまったときに、子宮頸がんへと向かってしまいます。

ハイリスクHPVは15種類以上見つかっていますが、そのうち16型と18型が特に悪いタイプの型で、持続感染しやすい、進行が早い可能性がある、再発しやすいなどのことが分かり始めています。

この16型と18型は必ずHPVワクチンに含まれていますが、現時点でハイリスクとわかっている15種類が全て含まれているワクチンは今現在ありません。一番新しいもので9価ワクチンというもので、HPV9種類が入っているものですが、そのうち2種類はイボに関連するものでハイリスクHPVではありません。それなので、9価ワクチンも実質7種類のハイリスクHPVしか含まれていないことになります。

そのため、HPVワクチンを受けたても子宮頸がん検査を定期的に受けることがとても重要になります。ワクチン接種と定期的な子宮頸がん細胞診のダブルで守っていくことが、一番効果的です。

そしてさらに大事なことは彼氏にも伝えること。彼氏のペニスにHPVの感染があったら、あなたの子宮だけでなく口や喉のがんにもなってしまう可能性もあります。しっかりと調べてもらいましょう。そして、彼にとっても陰茎がんや咽頭がんにならないように早期発見できる大切な検査なのです。

そして、その異形成、がんにならないようにしっかりと産婦人科の先生の指示に従って、監視しましょうね。必要に応じて処置もすれば大丈夫。軽度や中等度の異形成で見つかった場合、「以前のHPV感染のせいで将来子供が産めない」、なんてなる前にできることはたくさんあるから。

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記事監修

もかちゃん

もかちゃん
臨床検査技師、細胞検査士、国際細胞検査士

国際細胞検査士の資格を活かし、日本とアメリカにて検査士として長年勤務。
海外の事情も知るからこそ出来る、日本とアメリカの子宮頸がんや性病に関する知識・医療体制の違いや性教育の違いについてなど、幅広く情報を発信しています。

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