毎月の生理、お腹や腰が痛かったり、デリケートゾーンが不快だったり、ただでさえ大変なのに、いつもに増してお腹の痛みが強かったり、貧血気味だったり、そんな心配な症状はないですか?
その症状、もしかしたら子宮内膜症かも。
そのちょっとした変化やいつも以上の辛さ、そんな体からのサイン、見逃さないで!
目次
子宮内膜症って何?
生理は、毎月着床のために準備していた子宮の中の粘膜(子宮内膜)が、着床がなかったために剥がれ落ちることによっておこる出血だということは、女性の皆さんはご存知だと思います。
その子宮内膜が子宮の中以外にできてしまうことが子宮内膜症というものなのです。
卵管や卵巣の中、時には腹腔内にも起こってしまいます。
そして、その子宮外にできてしまった内膜粘膜も毎月のホルモンの変化に反応し、剥がれ落ち、出血します。
でも、子宮口や膣のようにその出血が外に排出されるシステムがないので、卵巣や腹腔内にその血液と細胞などが溜まっていってしまい、炎症を起こしてしまうのです。
子宮内膜症の症状は?
その炎症や排出物の蓄積により、激しい痛みに襲われるようです。
特に卵巣の場合、血液がどんどんたまり、古くなった血液は溶けたチョコレート状にドロドロとしたままどんどんとたまっていってしまい、チョコレートのう胞になってしまいます。
卵巣はもともと小さい臓器なので、あまりにもその内容物が多くなってしまうと、破裂してしまうこともあり、気を失ってしまうほどの激痛に襲われるそうです。
また、あまり生理が重くないと思っていても、実は体の中で大量に出血していることもあるので、出血している自覚がないのに貧血気味と感じる人も多いようです。
子宮内膜症の診断と治療は?
子宮内膜症の検査は、郵送検査ではできません。
しっかりとかかりつけの婦人科医にかかって診てもらいましょう。
子宮内膜症の診断には、問診や内診の他にも、超音波検査や血液検査、CTやMRIなどといった検査でその位置や大きさ、状態をしっかりと検査していきます。
治療は、その状態やあなたの状況(妊娠の希望や年齢など)によって医師と相談して決めていきましょう。
ホルモン療法や外科的手術が一般的な治療です。
また、田村先生によると、生理が始まる前に痛み止めを使い始めることも有効なようです。なぜなら、痛み止めは痛みの物質が出るのを止めるので、痛みの物質がたくさん出てしまってからでは痛み止めも効果が弱くなってしまうからだそうです。そして、子宮内膜症には低容量ピルももっと活用しても良いとのことです。
やっぱり、子宮内膜症が心配なのであれば、婦人科の先生に診てもらって、お薬の正しい使い方などをしっかりと説明してもらうととっても安心ですね。信頼できる先生にさえ出会えれば、婦人科に行くことのハードルがかなり下げられるのでしょうね。あ、話が脱線してしまいました!
子宮内膜症を受けとめて、私の子宮のプロになろう!
子宮内膜症であることがわかったら、ホルモンによる自分の体の影響を再度しっかりと認識して、どのような時に辛いのか、どのようなことで少しでも楽になるのか、完全に把握することにしちゃいましょう!
そして、子宮内膜症の辛さに負けないように、しっかりと自分でコントールをできるようになったら、少しは気持ちも強くなれるかも。
あ、そろそろ辛くなりそう、そんな時には無理をしないのもその一つ。
辛くて頑張れない時には、そんな自分をいたわって、頑張らないのもその一つ。
そして、自分の好きなことで楽になれることがあったら、どんどん積極的にとりいれて、「今日は負けないぞ〜、子宮内膜症!!」っていう日も作れたらいいですね。
ヨガやクッキング、ウォーキング、ありきたりかもしれないけど、楽になるかもしれない。
辛い時こそ、大好きなお友達とショッピングや美味しいものを食べに行って気分上げてみたり、泣ける映画を見て思いっきり泣いてみたり、、、
でもやっぱり辛い時は、しっかりと休んで、貧血にも気をつけて、必要なお薬は使って無理なく行きましょう。
痛い、辛い、その時は痛くていい、辛くていい、体をしっかり温めて、無理しないでくださいね。
記事監修
もかちゃん
臨床検査技師、細胞検査士、国際細胞検査士
国際細胞検査士の資格を活かし、日本とアメリカにて検査士として長年勤務。
海外の事情も知るからこそ出来る、日本とアメリカの子宮頸がんや性病に関する知識・医療体制の違いや性教育の違いについてなど、幅広く情報を発信しています。