無料相談をしていると、色々なお話を聞くことができます。毎日多くの相談を受けている私たちでも、毎回驚いてしまうのが、仕事での風俗の利用、つまり接待での風俗の利用です。
実際にどれだけの男性が、その仕事内容を苦痛に思っているのでしょうか。その接待業務により生じる奥さんや彼女への罪悪感。性病の心配。そして、風俗での接待業務を拒むことによって生じる社内いじめ。
そんなことが毎日の仕事として行わなければ行けない男性たちの精神的負担はとても多いようです。(もちろん、全く負担ではなく、むしろ大好きな方もいらっしゃるかと思いますが。)
そんなとき、奥様や彼女への影響を考えたことはありますか?裏切っているという精神的な苦痛以外にも奥様や彼女を性病に感染させてしまう、さらにはそのせいで不妊症やがんにしてしまうことがあるかもしれないと、考えたことはありますか?
目次
フェラチオだけだから大丈夫でしょ
全然大丈夫ではありません。いろんな男性の相手を口でしている女性の口やのどに性病が感染している、と考えたことはありますか?
性病=性器だけではないですよ。のどにだって感染します。
のどにはたくさんのヒダヒダがあり、その隙間に居ついてしまった病原体はタチが悪く、治療効果も悪いのでたとえ病気が見つかってもなかなか治らないほどです。薬剤耐性の病原体も多く発生してしまっています。
その口でのサービスをあなたは「安全」と言えますか?
その口に触れたあなたの性器で奥様や彼女になにもなかったようにセックスやオーラルセックスをして、大丈夫だと思いますか?
コンドームをしているから大丈夫でしょ
一般的にコンドームをしていればクラミジアや淋病などの性病は防げると言われています。でも、子宮頸癌の原因となるHPVのウイルスはコンドームで覆われていない部分の皮膚にもたくさん存在しています。
コンドームをしているから、スマタだからと言って安心できません。
そして何よりも厄介なのが、子宮頸がんを起こすタイプのハイリスク型HPVは男性には症状がないこと。
尖圭コンジローマ と違ってイボもできません。だから、検査をしないとわからないのです。でも、セックスをすることで女性にはうつります。そして、持続感染させてしまうことにより子宮頸がんを起こさせてしまう可能性もあります。
旦那が風俗に行ったことが発覚、私はどうすればいいの?
そのような相談も多く受けます。相手の男性が旦那様であれ、彼氏であれ、その理由が仕事であってもなくても、風俗に行って自分以外の女性と性行為をしたということはとてもショックなことですよね。
そして、そのショックから落ち着くと次に心配になるのが性病。
「彼が風俗に行ったせいで性病に感染しているのではないか。私に移ってないのか。」
当然の心配です。そして、何の検査をすればいいですか、と泣きながら電話をしてくる女性も少なくありません。できることなら、ハグしてあげたいです。
実際にした行為を聞いたりするのも辛いでしょうし、男性もどこまで正直に話してくれるかわかりません。
でも先ほども言ったように、風俗でお仕事をする女性の性病の多くは口にも存在しています。口でのサービスを受けて、ちょっとキスをして、、、それだけ、と思うかもしれません。
でも、それだけの行為で十分に口と性器の両方になんの感染があってもおかしくないという状況になってしまっているのです。
そして、その口であなたとキスをし、夫婦だからと安心してコンドームも使わずに挿入して、などとしているとあっという間にあなたの性器と口も汚染されてしまっている可能性が出て来てしまうのです。
会社としてのCSR(corporate social responsibility)
いろいろと大きなSCRを掲げている会社はたくさんあります。
環境問題やフェアトレード、私もそういうことに力を入れている会社の商品を好んでみたりしてみます。
でも、もしそのような会社の社員がこのような環境に置かれているとしたらどうなのでしょう。
社員の肉体的健康、精神的健康、そして家族の健康に関してはどの会社様も会社の健康診断などで力を入れています。でも、風俗での接待をさせているのであれば、見て見ぬ振り、知らないふりをせず、本人だけでなく家族の性病管理まで責任を持って行って欲しいと思います。
それも、会社としての社会的責任ではないのでしょうか?
おすすめの検査キット
こちらの記事を読んで気になった方へのおすすめ検査キットはこちらです。
自宅でご自身で採取出来、病院に行けなくても安心して検査が受けられます。
記事監修
もかちゃん
臨床検査技師、細胞検査士、国際細胞検査士
国際細胞検査士の資格を活かし、日本とアメリカにて検査士として長年勤務。
海外の事情も知るからこそ出来る、日本とアメリカの子宮頸がんや性病に関する知識・医療体制の違いや性教育の違いについてなど、幅広く情報を発信しています。