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20才を過ぎたら定期的に子宮頸がん検査を受けましょう。
20代で「がん」の心配をする方は稀だと思います。しかし、実際は他のがんとは異なり、子宮頸がんは20~30代から発症率が急激に増加するという特色があります。
子宮頸がんは子宮の入口にできますので、進行してしまうと、子宮を失う、つまり出産の機会を失ってしまうことがあります。もちろん手遅れになると命を失うことも・・・。
しかも、怖いことに、子宮頸がんは発症しても初期には自覚症状はほとんどありません。痛くも痒くもないのです。つまり、自分で気が付くことは難しいがんなのです。
そのため、定期的にがん検診を受けることが、早期発見・早期治療につながる唯一の道です。
20~30代の子宮頸がんの80~90%がHPV16、18型が原因
子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染です。HPV自体はごくありふれたウイルスで、性交渉の経験のある女性の80%が、一生のうちに一度は感染を経験していると言われています。
HPVに感染しても、多くの場合は女性自身の免疫力で体から自然に排出されます。しかし、子宮頸がんに関係のあるハイリスク型HPVに感染している場合は、感染していない場合に比べて、自然治癒・消失しにくい傾向にあります。しかも、ハイリスク型HPVの中でもHPV16、18型は他のハイリスク型HPVに比べて、がん化が早いことが知られています。そして、20~30代の子宮頸がんでは、80~90%がこのHPV16、18型が原因と考えられているのです。
だから「20才を過ぎたら定期的に子宮頸がん検査を受けましょう!」です。
もしHPV感染していることがわかったら、、、
もし、あなたがHPVに感染してしまっても、それがハイリスク型HPVで、しかもHPV16、18型であっても、「正常な細胞」が「がん細胞」になるには数年かかると言われていますので、検診で「がん細胞」になる途中の「がんの芽」を発見すれば、命はもとより、子宮も守ることができるのです。
子宮頸がんの早期発見、早期治療に早すぎるということはありません
早すぎるということはありません。20才を過ぎたら定期的に子宮頸がん検査を受けましょう。「まさか私が・・・」とならないために。あなたの命を、あなたの子宮を守れるのはあなた自身しかいないのです。さあ、今すぐ。