HIV感染症

HIV感染症ってどんな病気?

HIV概要イメージHIV感染症は、血液や精液さらに膣分泌物の中に存在するHIV(Human immunodeficiency virus)が、目に見えない小さな傷口から入り込んで感染する代表的な性感染症です。
エイズ(AIDS)と混同されがちですが、エイズはHIVが感染する事で免疫機構がうまく働くなり、カリニ肺炎やカポジ肉腫を引き起こした状態を言います。
子宮頸がんはハイリスク型HPVに感染したことが引き金となって起こる“がん”ですが、成り立ちは異なりますが、エイズもHIVの感染が引き金になっているところは似ています。

日本におけるHIV感染者は、毎年1,500人程が増えています。HIVは、HIV-1とHIV-2に分けられていますが、日本で発見されるHIV感染症の大半がHIV-1です。今後はHIV-2も海外から持ち込まれ、増加する可能性も秘めています。

HIVは性感染症の中で最も恐れられた病気ですが、治療に関する研究が進み、抗HIV薬の内服でほぼ平均寿命をまっとうすることができるようになりました。とは言え、感染者は確実に増えている現状を考えると、感染予防に万全を期すべきです。

症状

HIV感染症は、感染初期:感染してから2週間から1ヶ月位の間にウイルスが急激に増えると同時にリンパ球(CD4陽性)が破壊され、発熱、筋肉痛、リンパ腺の腫れ、のどの痛み、赤い発疹、下痢、等の症状が現れるといわれています。無症候期:なにも症状がない時期で、数年から十年程の時期をいいます。特に症状が出ないので、検査を受けない限り感染に気が付きません。この間にも徐々に免疫力が低下しますので、帯状疱疹やカンジダ症が発症しやすくなるといわれています。エイズ期:感染に気付かず、治療を受けないまま経過すると免疫力が低下し、健康な状態では発症しないカビ、細菌、ウイルスによる感染症が発症します(※日和見感染)。また、カポジ肉腫を代表とする悪性腫瘍の発生をみます。
厚生労働省エイズ動向委員会(2007年)はエイズの診断基準をまとめています。

※日和見感染(ひよりみかんせん):健康な人ならば感染症を起こさない菌による感染症。免疫力が低下した人に起こります。

うつる原因

HIVは、体の中ではリンパ球という細胞の中で生きていますが、血液、精液、膣分泌物、乳汁などの体液と共に体の外に出ると急速に死滅するとても弱いウイルスです。従って、ウイルスが生存している体液と直接触れる性行為が感染を成立させる最大の要因になります。特に肛門から少し入った直腸はとても弱い組織ですので、容易に傷つき、出血しやすいので、肛門セックスは極めて危険な行為ということになります。膣は性行為に耐えられる重層扁平上皮という強い組織でできていますが、“こする行為”によって目に見えない小さな傷ができてそこからウイルスは侵入します。“スマタ”は挿入はしませんが、危険な行為であることが理解できると思います。
コンドームを正しく使用することは、感染予防の上で極めて重要です。
性行為以外の感染については、出産や授乳による母子感染、さらに麻薬の回し打ちなどが知られています。

検査

HIV検査は、お近くの保健所などで無料・匿名で受けることができます。
詳しくは「HIV検査相談マップ」全国HIV / エイズ・性感染症検査・相談窓口情報サイトをご覧下さい。

HIVの感染を調べる検査法はいろいろありますが、危険な行為があってから何日後に検査を受けるかは大変重要です。アイラボの性感染症無料相談で「昨日風俗を利用したのですが、とても心配になり今日性病科を受診して全て検査をして来ました。・・・・」といったケースは少なくありません。無駄な高い検査をしてしまうことになります。
HIVに限らず、ウイルスに感染するとそのウイルス(抗原)が好む細胞の中で増え、その後に抗体が作られ、共に血液の中に出現するようになります。ですから、検査では抗体と抗原を別々に調べることも、両方を同時に調べることもできます。
抗体を調べる方法は古くからあり、HIV検査においても広く利用されています。しかし抗体が作られ、検査で検出できる濃度になるためには個人差があるため、最終的には危険な行為から3ヶ月経った時点で検査することになっています。抗体は感染後1ヶ月程から増え始めますので、1ヶ月を過ぎた時に一度検査を受けることも安心の一手と思われます。
結果が陰性の場合は感染していない可能性は高いと思いますが、3ヶ月経ってからもう一度検査をしておきましょう。
さらに、NAT検査は核酸増幅法という極めて感度の高い方法でHIVのウイルス(抗原)そのものの遺伝子を検出するもので、感染が心配な方には大変ありがたい方法です。

アイラボでも郵送検査キットとして「HIV・梅毒抗体検査」(KIT204)を提供しておりますが、検査精度を最優先に考え、採取した血液をその場で遠心分離して血漿を分離させ、そのままクール便で送って頂く方法を採用しています。現在、濾紙法(濾紙に血液をしみ込ませ、乾燥させてから送る方法)についても基礎的な検討を進めていますが、現在行っている方法に比べると検査精度が低下(特に抗体量が少ない時期)する事は避けられないとの指摘も専門家から頂いていますので、検査を提供するからには最良の方法を選択したいと考えています。

治療

決められた抗HIV薬の内服をしっかり守ることによって、ほぼ100%の治療効果が得られ、平均寿命もまっとうできるようになりました。治療効果を高めるうえでも、HIV感染をより早い段階で発見できるよう心がけましょう。

治療に関する詳細は、日本エイズ学会HIV感染症治療委員会、HIV感染症「治療の手引き」第20版をご覧下さい。

 

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HIV感染症の感染経路と感染力

HIVの感染と免疫機能の破壊

人間の体にはいろいろな微生物が入り込んでいます。しかし、私達の体にはウィルスやカビ、細菌から身を守る力が備わっています。それを免疫と言います。
HIVは主にその免疫の機能を徐々に破壊してしまいます。その為、免疫力が低下して普段なら何でもないウィルスやカビ、細菌等の病原体で病気になったり、脳や神経の症状が出たりするのです。HIVに感染している人は、他の性感染症にもうつりやすくなります。HIVによって引き起こされる、免疫の機能がうまく働かない(免疫不全)病気をエイズといいます。

HIVの感染力

HIVは主に性交渉を通して広がっていきます。陽性者との性行為1回あたりの感染率は0.1~1.0%とされています。しかし、1回の性交渉でも感染した事例が報告されているので予防のためにセーファーセックスの実践が必要になります。 パートナーにHIV感染があるかわからないときにはコンドームをするなどの対策をしておく必要があります。

HIV感染症の症状

HIV症状が出る部位
■エイズ発症期はカリニ肺炎などを発症し死に至ります
感染期間によって症状が異なります。
急性初期感染期(2週~10週頃)感染成立2~3週間後にインフルエンザ様の症状が出ます。無症状から無菌性髄膜炎など、程度は様々ですが自然に軽快します。
無症候期から中期(6週頃~10年程)は特に症状がありません。エイズ発症前(中期)になると、倦怠感や発熱、帯状疱疹などを発症します。
エイズ発症期はカリニ肺炎などを発症して死に至ります。
■母子感染
HIVに感染している母親が妊娠・出産した場合、産まれてくる赤ちゃんがHIVに感染する可能性は30%~40%の確率といわれています。
この場合、母胎内感染・産道感染・母乳感染があります。
抗HIV薬を服用し、ウイルスの量をコントロールできれば母体内での胎児感染率を低くする事はできます。


先進国で唯一日本だけが増加

厚生労働省エイズ動向委員会の報告によると平成8年より増加の一途をたどっています。H18年のエイズ発生動向年報によれば、HIV感染者数は8,334人、エイズ患者数は4,050人で、感染経路の大半を占めているのは、性行為による感染です。

HIV感染者とAIDS

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