いよいよ明日から、第61回日本臨床細胞学会が始まります。私たちの一番の本業の細胞診の、より新しい情報交換や研究発表の場です。
今回はCOVID−19の影響にて、初めてのWeb学会の開催となるため、アイラボを交代でお休みして行ったりなどせずにみんなが参加できるのでとてもありがたいです。
そして普段なら、聞きたい演題の時間が重なってしまっていてどちらか選ばないと、ということもよくありますが、Web学会ではそのようなこともなく気になる演題を全て見られるのではないかととても楽しみにしています。
さて、アイラボのお仕事上、どうしても子宮頸がんに関する演題にいつも引き寄せられてしましますが、今回はとても注目を浴びているハイリスクHPVと咽頭がんについての発表もいくつかあるようで、どのような報告があるのかとても楽しみです。
ハイリスクのHPVは子宮頸がんだけでなく、肛門がんや咽頭がんにも関連があるということがもっとしっかりと確立されていくと、HPVワクチンが男女両方にとって、そして複数臓器によって有効であるということになり、受ける意味もまた変わってくるのではなのかなと思います。
抄録を見たところによると、HPV感染がある咽頭癌は予後がいいとのことで、HPV検査が本格的に確立されて、より早期に発見できるようになったら、咽頭がんのも「がんにならない咽頭がん」にいつかできるかもしれないですね。(咽頭がんは全てHPVが関係しているわけではないのでそうなるのは実際難しいのですが)
明日から一ヶ月、ゆっくりじっくりお勉強してこようと思います。
そして、みなさんに最新のHPVに関する情報をお届けできたらと思っています。