アイラボ最新ニュース

 このコーナーでは、“子宮頸がん”や“性感染症(性病)”のニュースやトピックスを紹介したり、私たちが取り組む研究から得られた科学的根拠に基づく情報を分かりやすく解説してまいります。

子宮頸がんや性感染症は日常聞きなれた言葉ですが、正しい知識として伝わっていないことが多いためです。

3名の日本性感染症学会認定士が担当いたしますので、読者の皆様からも活発なご意見を頂ければ幸いに存じます。

№8 八王子クリエイトホールにて、子宮頸がん予防の講演をしました。

2015.1.24教育シンポジウム.jpg教育シンポジウム2015 in八王子クリエイトホール

「子供たちに性のモラルをどう伝えるか ~子宮頸がん予防の観点から~」(有害情報から子供を守る会主催)

 「子宮頸がん0(ゼロ)をめざしましょう」               講演者 医学博士 椎名義雄


 
講演した内容とスライドをご覧いただけます。                                 講演内容PDFはこちら / 講演スライドPDFはこちら

№7 子宮頸がんと性病検査の動画をアップしました

アイラボの事が一目でわかる動画ができました

 

                  アイラボで検査している動画が見られます。

                      キット直販窓口はこちら

№6 新キット誕生!男のHPVタイピング検査

以前から女性用の検査キットはありましたが、男性からのお問い合わせが多いため、亀頭部分のHPV感染を調べる検査キットを作りました。ぜひご利用ください。

男のHPVタイピング(ハイリスク+コンジローマ)検査
男のHPVタイピング(ハイリスク)検査
男のHPVタイピング(コンジローマ)検査

尖圭コンジローマのページが詳しくなりましたのでご覧ください。

№4 子宮頸がん検査“自己採取法悪法論”からの脱却

◆できることなら、「お産以外に婦人科には行きたくない。」
これは、日本人と限らず世界中の女性が思うところでしょう。
しかし、“子宮頸がん”から子宮や命を守るためには、“検診に頼るほかない”のが実情。

ところが、検診の受診率をみると、欧米に比べ日本は極めて低い(表1)。

表1.jpg

では、「どんな環境であったら検診を受けるか?」とのアンケートをしてみると、

そこから見えてくるのは「恥ずかしい」「忙しい」「面倒」・・・・と言った回答である(表2)。

表2.jpg

また、それを裏付ける結果もある(表3)。

表3.jpg

2社の企業検診で、対象者全員に自己採取器具を配布したところ、N社は48.4%、A社は58.0%に相当する社員が検査を受けている。

国が目標に掲げた受診率50%の達成は容易にクリアできることは判明したが、好きな時、都合の良い所で、自分で採取できる自己採取法は、大方の女性が望んだ受診環境であるにもかかわらず、受診率は50%程に留まった。

この結果については、“自分でちゃんと採取できるか心配” 、“検査精度は大丈夫なのか” 、等の不安要素に加え、医学界における “自己採取悪法論”が根強く、“自治体”や“協会けんぽ”での検診に採用されていないことも不安要因になっている。

◆低受診率の原因はそれだけであろうか?

ここに興味ある東京都の報告がある。
平成24年度東京都地域保健・健康増進事業報告による伊豆七島の子宮頸がん検診受診率を見ると、大島町17.7%、利島村61.4%、新島村26.1%、神津島村40.6%、三宅村31.6%、御蔵島村76.3%、八丈町9.9%である。
最も受診率の高い御蔵島は東海汽船が便りの島です。それに対して最も受診率の低い八丈町は東海汽船、空港といった利便性だけではなく、町立病院、婦人科の先生在住といった条件に恵まれた島である。何時でも病院で見てもらえるという安心が油断になっているのではないか?

 こうして改めて表1を見みると、“医療が身近にある日本”ならではの“安心”が低受診率の要因の一つになっている可能性も排除できない。そう考えると、“無料クーポンの配布”、“安く検診が受けられる”サービスだけでなく、“危険なウイルスの感染から身を守る教育”と“検診を受けさせるための強力な後押し作戦”が重要になってくる。

◆子宮頸癌の教育に関して

①子宮頸がんは危険なウイルスの感染が原因であること、②その感染はセックスでうつること、③正しくコンドームを使用すればその大部分が防げること、④コンドームを使用しない行為が訪れる6ヶ月前にワクチンを接種すること、⑤ワクチンを接種しても必ず検診を受けること、この五箇条を徹底的に教育する。

この教育のタイトルは、「あなたはいつ子宮頸がん予防ワクチンを受けますか?」です。
「コンドームなしのセックスをするならその6ヶ月前にワクチンの接種を始めなさい!」 
「最後のワクチンを済ませるまでは正しくコンドームを使いなさい!」
「そうすれば、子宮頸がんのリスクは極めて少なくなります。」
「意志の弱いあなた、早目にワクチンを接種しなさい。」

◆“強力な検診の後押し作戦”には一つの道具が必要
それは、好きな時、都合の良い所で、自分で採取できる自己採取法も選択できる道を開くことです。この道具が使えれば、病院で検査をするのに抵抗がある人に、「自分で採取できる方法でもいいから受けなさい!」と“強力な後押し作戦”が可能になるのです。

 

◆後押しの主人公は社長さんです
「俺(私)の会社から子宮頸がんは絶対に出さないぞ!市(町)(村)の検診を受けなさい! それを受けなかったら会社(けんぽ)の検診を受けなさい! それもだめなら自己採取でもいいから受けなさい!」

 

◆子宮頸がんゼロの会社を目指せば、あなたの町は子宮頸がんゼロの町になります。

自己採取法を扱う検診企業や検査企業の責任は重い。自己採取法が悪法と言われる限り子宮頸がん検診の受診率は上がらない。自己採取法が社会や医学界に認められるためには、先ずこれを扱う企業が精度最優先の姿勢を示さなければならない。そして、自己採取法が住民(市町村)検診や企業(協会けんぽ)検診にも採用されるようになるためには、より精度の高い採取器具の開発や低コスト化、さらに検査技術の改善が望まれる。技術立国で世界一優秀な細胞検査士を抱える我が国だからできることである。

 

◆子宮頸部腺がんや子宮体がんについて
この問題は避けて通ることはできない課題である。自己採取器具で直接採取できるのは子宮膣部であり、頸管内や体部の病巣から直接細胞を採取することは無理である。

医学の進歩に伴い、近年、細胞診とHPVの併用検査で、より高い精度の子宮頸がん検診を提供できるようになってきた。特に最近の研究で、子宮頸部腺がんの約70%にハイリスク型HPVの感染が見られることが分かってきた。このことは、自己採取法で得られた検体でも、子宮頸部腺がんに無力ではない可能性が出てきたことになる。つまり、ハイリスク型HPV陽性でASC-US以上の所見が得られた場合、次の追跡検査または精密検査で頸管内を含め精査することでかなりカバーできるのではないかと考える。

体癌については、こじつけになるかもしれないが、検診の報告書の中に、「閉経前に不正出血が見られた時は婦人科を受診しましょう」また、「閉経後に出血が見られた時は速やかに体がん検査を受けましょう。」といった知識の享受が大切になると考えている。困難な課題ではあるが、眼をそむけることはできない。

 自己採取法にかかわる問題を私なりに整理した。子宮頸がんは検診を受ければ子宮も命も守れるがんである。
知恵を出し、何としても受診率を高めていきたいものである。関係の皆様のご意見を賜れれば幸いである。

2014年3月8日 椎名義雄

email   yoshio_shiina@ilabo-cyto-std.com

№3 ”子宮頸がんゼロの町プロジェクト”一歩前進

2013,10,14読売新聞多摩版に「HPV感染検査八王子市無料で」・・・の記事が掲載されました。

八王子市無料記事.jpg

 

◆最新の子宮頸がん検査◆

最新の子宮頸がん検査.jpg

 

  「最新の子宮頸がん検査」は、細胞診検査(異常な細胞があるかどうかを調べるこれまでの検診)とHPV検査(危険なウイルスの感染があるかどうか調べる新しい検査)を同時に行なうもので、一般に「併用検診」と呼ばれています。既に欧米では大規模に実施され、我が国でも、島根県が早くからこの事業に参加し、その有効性が報告されています。

両方の検査が陰性なら、次の検査は3年後!

 最も注目される点は、細胞診検査HPV検査の両方が陰性の場合、次の検診は3年後になる点です。「3年に一度でいいなら・・・検診を受けようか」・・・という人も増える可能性があり、低迷する子宮頸がん検診の受診率アップにつながる可能性が高くなります。もう一つの注目点は、細胞診検査の精度が高くなります。それは、顕微鏡で観察する標本を作製するのが医師の手から離れ、機械または専門の技師にゆだねられるからです。これはリキッドベース(液状化処理)法といいますが、観察しやすすい標本が作製されるためです。

 

併用検診では概ね90%の人が両方の検査で陰性

 この併用検査で、両方が陰性の人はどの位(何パーセント)いるでしょう?
ちば県民保健予防財団が2,660名を対象にハイブリッドキャプチャー(HC)法を用いて調査(2012,4)した結果、両方が陰性はなんと2,510例(94.36%)でした。私共が自己採取法で採取した検体(222例)を対象にPCR法で同様の併用検査を実施したところ、両方が陰性は202例(91.0%)でした。受診者の90%の人が次の検診は3年後になりますので、無駄な検診を避ける意味でも有益な検診方法になるのです。

 

HPVハイリスク検査は検査法によって感度が異なる

 世界的標準法であるHC法はPCR法に比べると感度が低いため、本来陽性となるべき人でも陰性になってしまうことがあるのです。私達の検討でも検出感度が約6%異なっており、この問題は今後の検討課題と思われます。併用検診は日本で始まったばかりですので、当社では感度の高いPCR法を採用しております。

 

 

 

 子宮頸がん検診は20歳から受診することになっていますが、今回の併用検診は、30歳以上が対象になっています。子宮頸がんワクチンは相次ぐ副反応の問題で、今、国は奨励をやめていますが、このワクチンは国際的にみても12歳前後が接種対象になっています。これは、感染してからではワクチンの効果が弱くなってしまうので、性交開始前に接種しようという考え方です。併用検診は30歳以上が対象になっていますが、これも同じような考え方で、性行動が盛んな10代、20代の一過性感染者が多い年代を避け、性行動が比較的安定した(一概には言えないが?)年代を対象にすることで、より効率的に(発癌との関係がある)持続感染を拾い上げようとの目論見があります。


20代も安心してはいけません。必ず検診を受けましょう。

 

  子宮頸がんは、危険な(ハイリスク)HPVが持続感染することで発症します。早い人では感染して7年から10年でがんになります。例えば15歳で感染した人は22歳から25歳で、大学時代(20歳)に感染した人では27歳から30歳で“がん”になることがあるのです。30歳以下は併用検診の対象にはなっていませんが、安心してはいられません。自分の性行動を直視し、性交経験がある人は少なくても年に一度は細胞診検査を受けましょう。

 

先ずは一歩前進、この機会を大切に!

 私達は、「子宮頸がんゼロの町八王子」を掲げ、子宮頸がん検診の受診率を高めていく活動を始めました。今回の八王子市の取り組みは大きな一歩になるでしょう。 無料クーポンが配られた約一万人の方々は是非この機会を無駄にしないで検診を受けましょう。

プロジェクト.jpg

  この“子宮頸がんゼロの町プロジェクト”は、私達の夢であり、高い目標です。

本来、子宮頸がんは検診で予防できるがんですので、私達市民の力を結集すれば、必ず子宮も守れるはずです。この運動が行政に伝わり、医師会の先生方にも支持され、やがて全てが一丸となって、八王子発のプロジェクトとして、世界に知られる高尾山のように、世界に知られる「子宮頸がんゼロの町八王子」にしましょう。 このバナーは、私達が考えたものです。八王子の町の後ろには高尾山を描き、この運動をムササビのたかお君に広めてもらおうと願いました。

2013 OCT 18   by Shiina

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№2 自己採取器具を用いた子宮頸がん企業検診が今年もスタート

当社は2010年度よりN社の子宮頸がんの企業検診を自己採取法で行っており、2010年度の検診成績は2011年10月の第50回日本臨床細胞学会で発表しています。
2013年度の検診が始まりましたので、4月~6月の中間報告を致します。

第50回日本臨床細胞学会抄録   
「液状化検体による子宮頸癌検診の精度に関する検討
1.自己採取例における異型細胞の検出率」

<発表の詳しいスライドはこちらからご覧いただけます。PDF> 

 2010年度より、自己採取法による子宮頸がん企業検診を開始した。N社の初年度検診対象者は、
30歳以上の社員369名と被扶養者357名の計728名である。対象者全員に加藤式採取器具を配
布した結果、352名(48.4%)が検査を受けた。国が目標に掲げた50%に近い受診率であった。

 その細胞診成績は、細胞診成績はASC-US以上は12例(3.4%)で、ASC-USが5例(1.4%)、
LSILが4例(1.1%)、ASC-Hが2例(0.6%)、AGCが1例(0.3%)で、LSIL以上の異型細胞は7例(2.0%)であった。

 2009年度対がん協会各支部の子宮頸がん検診実施状況において、要精検率は山梨の0%から
大分の2.2%、全体では1.0%であり、医師による直接塗抹標本での検出率に劣らなかった。
一方、第29回東京都衛生検査所精度管理事業報告書によれば、年間5,000件以上の自己採取検
体を扱う4社におけるクラスⅢa以上の検出率は0.36%、0.36%、0.44%、0.92%であり、
「加藤式で採取―液状化標本の作製」法は子宮頸癌検診の受診率向上に寄与するものと思われる。

2013年4月~6月の中間報告
 検査総数 148例、ASC-US以上の内訳は、ASC-US5例(3.4%)、LSIL3例(2.0%)、
ASC-H2例(1.4%)、HSIL1例(0.7%)である。現状では、これまの3年間に比べ、ASC-US
以上の検出率が高まっています。追跡検査を要す例は8例(5.4%)、要精検の割合は3例(2.0%)
です。

子宮頸癌自己採取細胞診成績 2010年度 2013年6月まで
総数 352人 148人
NILM 340人(96.6%) 137人(92.5%)
ASC-H 5人(1.4%) 5人(3.4%)
LSIL 4人(1.1%) 3人(2.0%)
ASC-H 2人(0.6%) 2人(1.4%)
AGC 1人(0.3%) 0人(0%)
HSIL 0人(0%) 1人(0.7%)
ASC-US以上 12人(3.4%) 11人(7.4%)
要追跡(ASC-USとLSIL) 9人(2.6%) 8人(5.4%)
要精検(ASC-HとHSIL) 1人(0.3%) 3人(2.0%)

 自己採取法における精度向上は、①採取器具の選定、②液状化処理、③ASC-USの鉄則遵守で
す。①②③を適切に行えばこのような結果を得ることが可能です。
今後の推移が楽しみです。

ASC-UCの鉄則.jpg

子宮頸がんの企業検診は、アイラボの「子宮頸がん検査」キットと同じ検査です。

2013 July 1   by Shiina

この記事の転用不可

№1 自己採取器具を用いた子宮頸がん検査における細胞診/HPV併用検査の意義

自己採取で子宮頸癌細胞診とHPVハイリスク検査をした149例について、細胞診の陽性件数とHPV

ハイリスク検査の結果について報告します。

HPVハイリスク検査は、アイラボのPCR法と他社のハイブリッドキャプチャー法の比較を載せています。

 

*子宮頸がんの検査結果(ベセスダ分類)の見方 異常なし(NILM) → 進行がん(SCC)

ベセスダ分類バー.jpg

*HPVハイリスクのタイプ (赤い部分は特に危険なタイプ)

特に危険なHPV.jpg

 

【方法】

2012年10月から2013年3月の間に、加藤式自己採取器具を用い、149例について細胞診と

HPV併用検査を実施した。さらに、HPV検査で陽性を示した例についてはタイピング検査を実施した。

なお、HPVの検出は共にPCR法を用いた。

 

【結果】

 細胞診ASC-US3例(2.0%)、LSIL1例(0.7%)、HSIL1例(0.7%)であった。

HPVハイリスク陽性は21例(14.1%)で、その内、16型または18型を認めたのは7例(4.7%)。

ハイリスク型の中でも特に危険とされる16,18,31,33,35,45,52,58のいずれかが見られた

ケースは12例(8.1%)であった。

 

細胞診・HPV検査共に陰性は126例(84.6%)、細胞診陽性・HPV陰性は2例(1.3%)、

細胞診陰性・HPV陽性は18例(12.1%)、細胞診陽性・HPV陽性は3例(2.0%)であった。

 

2012年10月~2013年3月

149例

 ASC-US  3例(2.0%)
 LSIL  1例(0.7%)
 HSIL  1例(0.7%)
 HPVハイリスク陽性  21例(14.1%)

 

【まとめ】

 同様の検討は2012年4月、ちば県民保健予防財団が2,660名に対し、医師採取、ハイブリッド

キャプチャー法で行っている(日臨細胞誌、第51巻、補雑2号、20012年) 。

  細胞診・HPV検査共に陰性は2,510例(94.36%)、細胞診陽性・HPV陰性は10例(0.38%)、細胞診陰性・HPV陽性は86例(3.23%)、細胞診陽性・HPV陽性は54例(2.03%)であった。

 検体採取方法、HPV遺伝子の検出方法の違いはあるものの、予想していた通り、PCR法での検出

がかなり高く、しかも、より危険なタイプの感染が8.1%に見られた意義は大きい。この様な検討は始

まったばかりであるので、先ずは感度の高いPCR法で感染の実態を明らかにしていきたい。

  アイラボ(PCR法) 他社(ハイブリッドキャプチャー法)
  149例 2,660例
細胞診(-)HPV(-)  126例(84.6%)  2,510例(94.36%)
細胞診(+)HPV(-)  2例(1.3%)  10例(0.38%)
細胞診(-)HPV(+)  18例(12.1%)  86例(3.23%)
細胞診(+)HPV(+)  3例(2.0%)  54例(2.03%)

 

アイラボでは、忙しかったり恥ずかしかったり病院を敬遠する人に「最新の子宮頸がん検査」(細胞診+HPV

ハイリスク検査)を勧めています。

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