検査士ダイヤリー

HPVについて 記事の紹介

子宮頸癌予防ワクチン サーバリックスで検索したら、

野田紀一郎先生の記事が目に飛び込んできました。

野田先生と言えば、

宮城県で検診車を利用した頸癌検診!

東北大学では木製のヘラによる細胞採取!

など、

日本の子宮頸癌検診の草分け的な先生です。

印象に残る言葉は、

「頸癌検診を受ければ、子宮頸癌で命を落とす事は無い」

くしくも、私の机の上にある昭和62年日本臨床細胞学会から頂いた表彰状 (学会技師賞)には、当時日本臨床細胞学会会長を勤められていた野田紀一郎先生のお名前が刻まれておりました。

大変光栄なことです。

 

その記事というのは、野田先生が編集主幹を勤められた、

「HPV Insights」総集編の中にある記事です。

「HPVとは」 p7-8 の一部をそのまま紹介させて頂きます。

 

HPVには多くの種類があり、その数は100種類以上とも言われている。

子宮頸癌の発症に関係するのはそのうちの15種類ほどで、

発がん性HPV(癌を引き起こす危険性の高い「ハイリスクタイプHPV])と呼ばれている。

ハイリスクタイプには、16,18,31,33,35,45,52,58などの型があるが、

世界的に子宮頸がん患者からは16型と18型が効率に検出されており、

前者は約50%、後者は約20%に及ぶ。

日本においても16型と18型の検出率は約60%と効率であるが、他国とは地域差があり、52型、58型、33型の検出率が欧米よりは高くなっている。日本人全体では16型・18型の占める割合が最も高く、16型とあわせると約80%にのぼる。

16型・18型は感染後に悪化するスピードが速く、がん化しやすい型でもある。また、腺がん患者には18型が高頻度に検出されている。腺ガンは30歳代以下を中心に増加しているが、予後不良で子宮がん検診では見つかりにくい。

・・・・・・・以下省略致します。

 

私が注目したのは

① 16型・18型は感染後に悪化するスピードが速く、がん化しやすい型でもある。

② 腺がん患者には18型が高頻度に検出されている。・・・予後不良で子宮がん検診では見つかりにくい。

この記事です。

 

これらの内容は、研究者にとっては特段新し情報ではありませんが、一般市民にとってはなかなか知る機会が少ない重要な情報ではないかと思います。

子宮頸がん細胞診検査で、ASC-USと診断されると、ハイリスク型の感染があるかどうか保険が適用されて調べられます(HPV検査)。

しかし、この検査では、感染している型まで知る事はできません。

 

型を調べる事の意義はとても大切です。

16型や18型に感染している人は、しっかり定期検査を受けなければという自覚が生まれるでしょう。

また、18型の感染が明らかになった人は、腺がんが心配になるにもかかわらず “検診では見つけにくい” のであれば、検診の際に、 「私は18型に感染しているので、頸管の奥からもしっかり検査して下さい」と言える事で、見つけにくい腺がんへの対応も可能になるのではないでしょうか?

 

子宮頸癌検診には2つの方法があります。

 その一つは、ハイリスク型の感染があるかどうか? (HPV検査)

もう一つはこれまで行われてきた異型な細胞が出現しているかどうか? (細胞診)

いずれの検査でも プラスであったら、HPVのタイピング検査の意義は大きいと思われます。

アイラボ 所長 椎名義雄。

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

性感染症無料相談
アイ・ラボ最新ニュース 子宮頸がんは検診で100%防げます 性感染症 相手が増えればリスクも増える

子宮頸癌撲滅キャンペーン

子宮頸癌撲滅キャンペーン
提携医療機関 アイラボ facebookページはこちら
アイラボ無料相談はこちら