検査士ダイヤリー

子宮頸がん検診の間隔について

子宮頸がん検診の間隔について、最近、2年に一度でいいという発言や記事がいろいろなところで目にします。この問題について考えてみましょう。

【ある質問】
子宮がん健診は2年に1度受診すれば十分なのですか?
現在30歳の女性です。
先日、市役所より子宮がん健診(子宮頸がん検診のみ)が無料で受けられる受診票が送られてきました。
受診票の別枠に「子宮頸がん検診は1年に数回受診しても、2年に1度受診してもメリットはかわらない」との記載がされてあり、昨年に子宮がん健診を受診した人は、今年はあえて受診する必要はない、と言い切ってありました。
私はちょうど1年前に子宮がん健診(子宮頸がん、体がん検診)を受けているのですが(問題は全くありませんでした)、今年は受診しなくてもいいというこのなのでしょうか?
テレビや雑誌を見て、がん検診は毎年受けるのがベストだと思いこんでいたのですが、役所から届いた書類に「2年に1度でよい」とありなんだか不思議に思いました。

【それに対するベストアンサーは】
子宮頚部ガンは一般的に、進行はそれほど早いものではありません。
全く問題なしの細胞診クラス分類Ⅰだった方が二年後にⅣの早期がんとなっていたという可能性は、ゼロとまでは言い切れませんが、普通は考えにくいです。
例えば二年後にⅢというのは、有り得ます。
しかし前がん状態なら治療して完治すれば、転移とか命の心配や不安は要りません。
そのため二年に一度で良いのでは?というのと、最低でも二年に一度は受けておきましょうよ、と推奨されています。
検診後一年ほどで前がん状態(軽度異形性)になったと仮定して、それを一年放っておくのはイヤというお考えの方は、毎年受けられたら良いでしょう。
症状も無いのに1年に数回というのは大袈裟だとしても、私が住んでいる所では毎年、市から補助がありますよ。
私は面倒なので検診は二年に一度でいいやと思いますが、では前がん状態を一年放っておいて平気かと問われればそれもイヤですね。

【私の考え】
とても大切な議論だと思います。
私の基本的考え方は、「子宮頸がん検査は子宮を守るための検査」であり、「命を守るための検査」にはしたくないと考えています。
しかし、残念ながら、子宮頸がん検査が、命を守るための検査になってしまうケースもあるのです。
昨年の検診でクラスⅡ(正常範囲)、今年の検診でクラスⅤ(進行したがん)というケースがあることを忘れてはなりません。ベストアンサーの方が書いてあるように、
「クラスⅠであった人が2年後にクラスⅣの早期がんになることはゼロとは言い切れないが、普通は考えにくい」のです。
問題はこの「普通は」です。
普通なら、2年前はクラスⅡではなかった可能性があるのです。検査は100%正しいとは限らないのです。
検査の精度は、(①適正な細胞の採取 ②適正な標本の作製 ③適正な観)これらの全てが適正に行われてはじめて最も正しい結果に近づくのであって、いずれかが適正に行われなかったときは、本来検出されるべき異常な細胞がすり抜けてしまうのです。
私がこれまで行ってきたHPVの追跡検査では、ASC-USが検出されてから3年から4年かけてHSILである高度異形成から上皮内癌に進みます。しかし、HSILの細胞が連続して出現するようになるまでは、異型細胞が出たり出なかったりを繰り返しているのです。異型細胞がすり抜けてしまうケースがあることを知ってほしいのです。

このことを考慮すると、最低年に一度は受けるべきと考えます。
当然、ASC-USやLSILが出たことがある人は定期的に検査する必要があります。数年NILMだったからもう安心・・・とんでもないことです。

子宮頸がんはハイリスク型HPVの感染によることがはっきりしてきました。
・・・と言うことは、ハイリスク型HPVの感染がなければ子宮頸がんの心配はないことになります(基本的に)。
従って、先ずHPVの感染があるかどうかを調べて(当社ではHPHタイピング検査)、感染がなければ3年後にまたHPVの感染を調べることを勧めます。
もしハイリスク型の感染があった場合、(この時点であなたは子宮頸がんに対して慎重になるでしょう)市の検診企業検診(加藤式での)、当社が行っている加藤式ー液状化法による自己採取法で定期的にチェックっすれば、命を守ることは当然、大切な子宮を守ることもできるのです。

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