子宮頸がん(旧ページ)

子宮頸がんとはどんな病気なのか

  • マザーキラー
  • セックスでHPVが感染
  • 感染しても気づかない
  • HPVの持続感染
  • 検診で100%予防できる
  • 予防ワクチン
  • 自己採取型検診の提案
  • HPVタイピング検査


子宮頸がんのことを、欧米ではマザーキラーといい、子育て中の若いお母さんを襲うがんとして知られています。日本でも20代から30代の若い女性で増加しています(下図参照)。

160902セックスでハイリスク型(危険な)HPVに感染している男性からうつります。もちろん男性は、女性からうつりますが、感染していても症状は全くありません

HPV(Human Papillomavirus)は、私たちの周りに100種類以上存在してヒトにイボを作るウィルスです。その中の20種類ほどが、子宮頸癌や性感染症に関係しています。特に子宮頸癌に関係のあるHPVをハイリスク型HPVといい、性器の周辺にイボ(尖圭コンジローマ)を作るHPVもあります。
ヒトに子宮頸癌や尖圭コンジローマ(性器やその周辺にイボができる性感染症)を起こすのがHPV(Human Papillomavirus)というウィルスですが、その中で子宮頸癌と関係のあるHPVを特にハイリスク型HPVといいます。
このハイリスク型HPVは、セックスで男性からうつります。もちろん男性は女性からうつりますが、感染していても症状は全くありません。

HPVの多く(90%)は一時的な感染で、体外に排除されるようですが、10%程が長い期間感染し続け、これを持続感染といいます。そしてHPVの遺伝子が人の遺伝子に組み込まれ、 “がん”に向けての増殖が始まります。

子宮頸がん検診は“がんになる前”に発見して“がん”を予防しようというものです。ところが、子宮頸がん検診を受ける人が少ないんです。特に若い人がね。

予防ワクチンも開発されましたが、副反応の問題が広がり、国は接種を見合わせています(政府勧奨中止の状態です)。

こんな中、私達は「病院での検査が苦手な人にも平等に検診の機会を与えたい。」というスローガンを掲げ、自己採取法でも安心できる検診を提案しています。さらに最近、ハイリスク型HPVに感染しているかどうかを調べるHPVタイピング検査」が、男女で増えています。

大切な人に“危険なHPVをうつしたくない”という男性、“うつされたくない”という女性が増えています。そうであるなら、ワクチンを接種すべきとの考えもありますが、私達は、HPVに感染しないためにはどうすべきかを学ぶことが先決ではないかと考えています。HPV感染から自分や大切な人を守ることができれば、多くの性感染症とも無縁になるのです。


感染の原因

原因の最初はHPVの感染です。

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breast4HPVは生まれながらに感染しているものではありません。
ハイリスク型HPVに感染しているパートナーから性行為(主にセックス)で感染します。
HPVは、皮膚、口腔(口の中)、のど、食道、さらに膣や子宮の入り口(子宮頸部)などに感染しますが、単にそれらの粘膜に付着しただけで感染が成立するものではありません。
セックスは“こすりあう行為”ですので、外陰部や膣内にできた小さな傷からHPVが粘膜内に入り込み感染するのです。子宮頸部は弱い粘膜(扁平上皮化生)が露出しているため、他の部位に比べるとさらに感染しやすいのです。


子宮頸がんと関係があるHPVは、ハイリスク型といいます。

子宮頸がんと関係があるハイリスク型HPVは16,18,31,33,35,39,45,51,52,56,58,59,68の13種が知られています。しかし、国際的にはその他に73型や82型についてもハイリスク型としてのコンセンサスが得られています。当社においても、HSIL(ハイシル)と診断されたにもかかわらず13種は陰性であった症例を8例経験していますが、それらはすべて82型でした。まだ研究途上ですが、異型細胞が検出された症例で13種が陰性の場合、前述のように73型や82型だけでなく、66型等についても注意していく必要があるように思えます。当社では、26,30,34,53,67,69,70などについても検査できる環境を整えています。

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NILMは異常な細胞はなく正常範囲内の細胞のみの場合、ASC-USは由来がはっきりしない異型細胞が見られた時、LSILはHPV感染を伴う軽度異形成が疑われる時、ASC-HはHSILと決められる細胞ではないがHSILの存在を否定できない時、HSILは中等度異形成、高度異形成、上皮内癌が疑われる時、SCCは進行したがんです。

子宮頸がんの症状

男性の亀頭部分に感染しても症状はない。

私達は、大切な人にハイリスク型HPVを感染させたくないという男性120名の亀頭擦過物を検査し、26名(21.7%)からHPVを検出していますが、それらの亀頭部分には外見上何の症状も見られないのです。当然、女性が感染しても気付くことはないのです。

“油断禁物”子宮頸がんは進行しないと症状が出ません。

pic01_20150916よく言われることですが、子宮頸がんは進行しないとはっきりした自覚症状は出ません。
私(アイラボ所長 椎名)のほんの一言が子宮頸がんからご夫婦を救った話をご紹介致します。
ご自宅に招待された(お酒の)席で、「性器の臭いで最もきついのは、進行した“がん”です。その次は細菌性膣症という病気があるんですよ 」と話したようです。
その会話を覚えていたご主人が、「お前最近臭うぞ! 子宮頸がんの検診を受けてこいよ」と言ったそうです。これまで検診を受けたことがなかった奥さまですが、検査の結果は子宮頸がんIb期でした。かろうじて、命を守ることができたのです。このように、子宮頸がんは、進行しないと症状は出ないのです。もう一歩のところで命が救われました。
検診は、命はもとより子宮をも救うのです。
油断は禁物! 市町村の検診や会社の検診を受けて下さい!
病院での検診が苦手な人は、アイラボの自己採取法でもいいから!


伊豆七島が教えてくれる興味深い子宮頸がん検診の話。

ここに一つの興味深い数字をご紹介します。

伊豆七島での子宮頸がん検診受診率に関する調査結果です。
平成24年度東京都地域保健・健康増進事業報告による伊豆七島の子宮頸がん検診受診率を見ると、大島町17.7%、利島村61.4%、新島村26.1%、神津島村40.6%、三宅村31.6%、御蔵島村76.3%、八丈町9.9%であったようです。八丈町は東海汽船、空港、町立病院、婦人科の先生在住といった条件に恵まれた島であるのに対し、御蔵島村は東海汽船が便りの島です。八丈島で受診率が低いのは、何時でも病院で見てもらえるという安心が油断になっているのではないでしょうか? 子宮頸がんは進行しないと症状が出ないのに!
八丈島や大島のように受診率が上がらない自治体は少なくありません。「病院での検診が苦手な人達にも平等に検診の機会を与えたい。」そんな願いが届くことを期待しています。

子宮頸がん予防と検査

子宮頸がん予防3本柱は「教育」「検診」「ワクチン」だが?

最も遅れているのは「教育」です。
私(アイラボ所長 椎名)は40年も前になりますが、性教育の現場で仕事をした経験があります。当時担当教授が日本全国を一人で飛び回っていた頃に比べれば、性教育に携わる人も増えているし、情報化社会の中で学ぶ機会も増えているはずです。しかし、率直に言って40年前と何ら変わっていないというのが実感です。

性教育の難しさは“与えればよい”のではなく、“与えられた知識を実生活にどう活かすか?”“判断が迫られたときどう対応するのか?”といった、具体的事例の中で自らの生き方・考え方を実践できるトレーニングが必要ではないかと思います。子宮頸がんワクチンの接種が政府勧奨で始まった時、自らが判断できるだけの教育が準備されているべきではなかったろうか? 「入学おめでとうワクチン」や「みんながやるんでしょう?」といった感覚ではなく、「私はいま必要ない、必要になったらやります」と答えられる教育ができてから再開すべきである。

“子宮頸がん”に限らずわが国民は「検診」が苦手です。

こんなことは今分かった事ではありません。日本人に限った事でもありません。
特に子宮頸がん検診については“できるものなら行きたくない”が本音でしょう。しかし、かたくなに「医師採取以外は認めない」という環境は変わりません。
我が国の子宮頸がん検診の受診率は、国民生活基礎調査をもとに統計がとられています。
それによると、2007年(24.5%)、2010年以降は2年間で受けた人(37.7%)、2013年(42.1%)と50%にも達していないのが現状です。

私達が実施した自己採取型検診では、検診対象者全員728名に採取器具を配布したところ352名が検診に参加し、受診率はこれだけで48.4%を記録しました。通常の検診に加え、「病院での検診が苦手な人達」にも配慮することで、受診率を80%程度まで押し上げることは無理な話ではないでしょう。せめて「自己採取型でもいいから検診を受けましょう」から始め、費用も公平に負担して頂ける自治体や会社に期待するところです。

検査を請け負う側には当然のことですが検査精度が求められます。

「ワクチン」は人類が発見した人類の宝物です。

子宮頸がんワクチンもその例外ではなく、日本人の場合約70%の有効性が報じられています。しかし最近、副反応が大きな社会問題になっています。私(アイラボ所長 椎名)自身はワクチン肯定派でも否定派でもありません。子宮頸がんは検診で予防できるがんなのですから、ワクチンを接種するのかしないのかは、“本人が決めること”との立場です。

しかし対象は、国際的にも12歳前後ですので、十分な判断ができない可能性もあります。そこで重要になるのがしっかりした性教育です。子宮頸がん予防ワクチンの登場は、自分の性を漠然と考えるのではなく、自分の性にしっかり向き合うことができる絶好の機会と考えます。

子宮頸がん(細胞診)検査とは

細胞診検査の精度は、(1)適切に採取し、(2)適切な標本を作製し、(3)適切に観察することにかかっています。

医師が採取する方法が基本です。
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写真A

子宮頸がん検診は、婦人科医が採取して、婦人科医が標本を作製し、その標本は我々検査所に送られ、細胞検査士がその標本を観察します。診断に重要な3つの要素のうち、2つが婦人科医の手にあるのです。そのため、20%-30%の標本は診断に適切ではないのです。

※写真Aについて
これら4枚の標本はいずれも子宮頸がん検診用に採取されたものです。 右の2枚のようにたくさん塗ればよいというものでもありません。細胞が重なり合って異常な細胞があっても観察できないのです。 左の2枚は細胞の量が少なく不安なケースです。


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写真B

私達は、開業当初の15年前から自前のリキッドベース(液状化処理)細胞診を採用し、不適切な標本を0.1~0.2%に抑えてまいりました。この実用化で、多摩ブルー・グリーン賞を受賞しました。

※写真Bについて
この4枚はアイラボ式で作製した標本です。
中央の2枚の左は医師採取標本、右は自己採取標本で、両方ともに均一に塗られています。
右端のように、血液が多い検体は広く観察しなければなりません。


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写真C

更に現在は、採取された検体に赤血球が無いか少ない時は(青)の保存液に、赤血球が多く含まれる時は(赤)の保存液に採取して頂き、更に観察しやすい標本作製を心がけています。

※写真Cについて
婦人科医が検体を採取した状況によって保存液をかえ、その後の検体処理も変えています。
大変な作業ですが、あくまで理想を求めた結果です。


医師採取検体で医師が標本を作製した直接塗抹液状化処理を比較すると

LSIL以上の異常な細胞がどのくらい発見されるかを比較すると

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NILMは異常な細胞はなく正常範囲内の細胞のみの場合、ASC-USは由来がはっきりしない異型細胞が見られた時、LSILはHPV感染を伴う軽度異形成が疑われる時、ASC-HはHSILと決められる細胞ではないがHSILの存在を否定できない時、HSILは中等度異形成、高度異形成、上皮内癌が疑われる時、SCCは進行したがんです。
H21年度 対がん協会各支部平均 (医師採取・直接塗抹) 1.00%
H21年度 八王子市の検診    (医師採取・直接塗抹) 0.89%
H22年度 当社S市の検診    (医師綿棒採取・液状化処理) 1.82%

これは少し古い統計ですが、医師が採取して医師が標本を作製したものに比べ、液状化細胞診の採用で、概ね検出率は2倍になります。

日本では受診率向上に自己採取法は必須!

なぜ自己採取法という手段が登場したのか?

ap4「病院での検査が苦手な人」が多いからです。
しかし、私達が所属する日本臨床細胞学会や日本産科婦人科学会など子宮頸がん検診にかかわりのある医学界は自己採取法を認めていません。

それにはちゃんとした理由があるのです。
平成22年度、東京都衛生検査所精度管理事業報告の中の自己採取法による子宮頸がん検診においてクラスⅢa以上の検出率調べたものです。概ねわが国では写真に示す採取器具が採用されていますが、器具別に集計されていません。


東京都衛生検査所精度管理事業報告より (H22自己採取)
5,000件以上のA社 (採取器具の記載なし) クラスⅢa(LSIL)以上 0.36%
5,000件以上のB社 (採取器具の記載なし) クラスⅢa(LSIL)以上 0.44%
5,000件以上のC社 (採取器具の記載なし) クラスⅢa(LSIL)以上 0.36%

年間5,000件以上扱う検査所の結果を集計すると、クラスⅢa 以上の検出率は0.36-0.44%で、前述の医師採取直接塗抹標本(約1%)に比べると検出率は1/3になってしまうのです。医学界が反対する理由はここにあるのですが、これだけでは収まりません。
写真上の加藤式採取器具に関しては、以下の報告があります。

名古屋公衆医学研究所(加藤式自己採取・直接塗抹) クラスⅢa(LSIL)以上 0.99%
某検査機関(加藤式自己採取・直接塗抹) クラスⅢa(LSIL)以上 0.89%
当社(加藤式自己採取・液状化処理 クラスⅢa(LSIL)以上 1.99%

ap5加藤式で採取し、直接塗抹した2施設の検出率は概ね1%であり、前述の医師採取直接塗抹の成績とおおむね同じなのです。ということは、加藤式以外の自己採取器具で採取した場合0.3%以下になる可能性があり、自己採取法の信頼をなくしてきたのではないかと推測されます。

つまり、自己採取法においては採取器具の選択が極めて重要であることが判明しました。

そしてさらに液状化処理標本を作製することで、観察しやすく見逃しが少なくなるため、更に検査精度が上がります。


直接塗抹 液状化処理
医師採取 約1% 約2%
自己採取 約1% 約2%

自己採取型子宮頸がん検診でも決して医師採取に劣るものではありません。

アイラボの最新情報!自己採取法の精度は検診機関・検査会社の責任とは?

自己採取法による子宮頸がん細胞診とHPV検査併用意義

2つの検査を同時に行なうメリット

  • 2つの検査が陰性なら次の検査は3年後です。(無駄な検診が避けられます(約90%)
  • 2つの検査を併用するので検査精度はさらに向上します。(安心が得られます)
  • 子宮頸部腺がんの早期発見にも積極的なアプローチが可能になります。

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自己採取法は、膣内に露出している部分(子宮膣部)から細胞を採取する方法ですので、子宮の入り口から少しでも奥にできる子宮頸部腺がんやそれよりさらに奥にできる子宮体がんを早期に発見するための検査ではありません。しかし、子宮頸部腺がんの70%以上でハイリスク型HPVの感染が見られることから、HPV検査を併用することで子宮頸部腺がんの早期発見も期待されます。

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